App Store
Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

先日、アップルが高収益アプリからApp Store手数料を稼ぐため、ひそかにGoogleの検索広告を購入しているとの疑惑が報じられていました。これを受けてアップルは、それは誤解であり、アプリ開発者は自分たちに代わって掲載する広告を十分に認識していると反論しています。


もともとの発端はForbesが、アップルがアプリ内課金の手数料徴収を強化するべく、サブスクリプションベースのアプリ広告を「密かに」「静かに」アプリ開発者の承諾なしに「サヤ取り(手数料の徴収)広告の一形態」として掲載している、と主張した報道でした。

今回この報道に対してアップルは、5年前から自社が販売する製品(サードパーティ製アプリ)を宣伝するために広告を掲載しており、これらの広告はApp Storeからのものだと明記されていることを明らかにしました。


米MacRumorsによれば、アップルはこの件は小売業者が販売する商品の広告を掲載するのと変わらず、ごく標準的なビジネスモデルだと指摘しているとのことです。さらにアップルは開発者との契約により、こうした広告を出すための法的権利が与えられているとも述べられています。

またアップルは開発者の知らないところで、あるいは同意を得ずに「密かに」あるいは「静かに」広告を購入しているという疑惑は、あからさまな誤認だとしています。それどころかアップルは掲載する広告について定期的に開発者と連絡を取っており、多くの開発者がこのサポートに感謝の意を表しているそうです。


加えてアップルは、App Storeで成功を収めるために必要なリソースを開発者に提供するよう約束しているとのこと。これらのリソースには、コンパイラ、テストおよびデバッグツール、テクニカルサポート、SDK、ライブラリ、APIのほか、App Storeの内外にある広告も含まれると説明されています。

そして電子メールやオンライン広告、SNSなど、アップルが開発者のために出している広告は、2020年に700億回以上のインプレッションを達成。またApp Storeをはじめ、アップルの持つ様々な経路で13万本以上のアプリを紹介しており、現在はGoogleやYouTube、Snapchat、Twitter、TikTokなどのプラットフォームでも100本以上のアプリをサポートするために出費しているとのことです。


こうしたアップルの反論により「アプリ開発者が自ら出していない、アプリ公式サイトではなくApp Storeに誘導する広告」はアップルが広告主であると確認された一方で、「開発者の同意がない」は否定されたかっこうです。

とはいえ、Forbesに対して「アップルが同意なしにGoogle検索広告を出した」と主張しているアプリ開発者が実在することも確かと思われるところ。今後はそちらからの再反論があるのかもしれません。


Source:MacRumors