Digital ID
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アップルはiOS 15の公式サイトを更新し、米国の一部の州でiPhoneやApple Watchに運転免許証や州のID(身分証明書)カードを追加できる機能を2022年初頭まで延期したことを静かに発表しました。もともと本機能は、2021年後半に利用可能になると予告されていたものです。

今年9月、アップルは、米アリゾナ州とジョージア州を手始めとして、その後にコネチカット州、アイオワ州、ケンタッキー州、メリーランド州、オクラホマ州、ユタ州でこの機能を展開すると述べていました。さらに将来的には全米にまで範囲を拡大すべく、一部の州(フロリダ州を含むとの噂あり)とは協議中だと付け加えています。

しかし11月24日現在、iOS 15公式サイトではこの機能のリリース時期が「Coming early 2022(2022年初頭を予定)」に改められています。米MacRumorsによると、最新のiOS 15.2ベータ版でも本機能は有効になっていないとのことです。

デジタル免許証またはIDカードを提示できる最初の場所は、米国の空港にある一部TSA(米国運輸保安庁)のセキュリティチェックポイントになる見通しとされています。

ユーザーはWalletアプリの上部にある+ボタンをタップして、既存の運転免許証または州のIDカードをスキャンすることで追加。一度登録した後は、iPhoneまたはApple WatchをIDリーダーにタップするだけでTSAにIDを提示でき、係員に対してデバイスをロック解除したり、見せたり、手渡す必要もないと説明されています。

また、この機能ではプライバシーとセキュリティ保護を厳重にしており、運転免許証やIDカードをWalletアプリに追加する際、ユーザー本人の顔のスキャンが求められますが(Face ID登録のように顔と頭を動かすよう求められる)、この顔データは証明書を発行する州にセキュアに提供されて確認されるとのことです。

これらの仕組みは各州の行政に大きな負担がかかるとも思われますが、実際に「デジタルID機能にかかる全ての費用は州が負担する」との契約が交わされているとの噂も報じられていました。

この機能が将来的に日本で導入されるかはわかりませんが、もし導入するとなればApple Watchの心電図機能以上に関係省庁との調整に時間を要するかもしれず、実現は相当に先の話になりそうです。

Source:Apple

via:MacRumors