iPhone12
Apple

アップルは10月のスペシャルイベントにて、iPhone 12シリーズとともに新たなMagSafeアクセサリーやHomePod miniを発表しました。同社のインダストリアルデザイングループ関係者が、これらを設計した過程や背景にあった発想などをインタビューで語っています。

ロンドンに拠点を置く月刊情報誌Wallpaperによれば、iPhone 12シリーズのデザイン設計には少なくとも2年がかかっているとのことです。それは、かつてアップルの最高デザイン責任者ジョニー・アイヴ氏が退社する(2019年末のこと)以前、2018年にはまだプロトタイプ段階にあったと伝えられています。

この2年という期間は、大量生産や組み立て、流通という国際的なメカニズムを次世代モデルに向けて準備するための時間を確保するために必要との事情も語られています。つまりiPhone 12シリーズに限ったことではなく、毎年莫大な台数を生産するiPhone全般に必要な時間であるもようです。

さらに同社デザイナーのユージン・ワン氏とジェレミー・バテールルー氏は、iPhone 12とMagSafeアクセサリーが「単一のまとまりあるファミリー製品」として設計されたことも語っています。たとえば、MagSafeレザースリーブはiPhone 12と合体させるとNFCにより検出され、前面の切り抜きに時刻が表示されるというぐあいです。

またアップルのインダストリアルデザイン担当副社長のエヴァンス・ハンキー氏は、iPhone 12と専用アクセサリーの色選びにつき、その背後にある発想を説明しています。

すなわち「常に色の選択肢を非常に広く探ってきました」「この色選びの発想は宝石の原石から始まりました。その色の深みとケースを通した色の現れ方が気に入っていたのです」とのこと。要はiPhoneの本体色を宝石になぞらえ、MagSafe対応クリアケース等と合わせたときの色合いも考慮に入れているもようです。

さらにハンキー氏は円柱のようなHomePodから球形となったHomePod miniの変化を語る文脈のなかで、アップルが常に製品デザインに新たなタッチを追加する方法についても説明しています。

ハンキー氏いわく「わが社の製品を取り巻くエコシステムが存在することを嬉しく思います」「私たちはデザインチームとして、どうすれば特定の新しい価値を付加し、よりパーソナルなものにできるかを常に模索しています」とのこと。つまり安価かつ小型、iPhoneの接近も検知できるU1チップ内蔵のHomePod miniが前モデルとは違った位置づけだと示唆しつつ、それに相応しい見かけや手触りを加える心がけを述べているもようです。

アップルのデザインチームが公に舞台裏を語ることや、同社の顔だったジョニー・アイヴ氏が退社した後の製品開発に言及するのは極めて珍しいことです。アップルのもの作りに興味のある方は、原文記事を読まれると貴重な気づきが得られるかもしれません。

Source:Wallpaper

Via:9to5Mac