ANKARA, TURKEY - NOVEMBER 26: A man plays Fortnite game on smartphone in Ankara, Turkey on November 26, 2018.  (Photo by Metin Aktas/Anadolu Agency/Getty Images)
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人気ゲーム「フォートナイト(Fortnite)」のApp Store削除をめぐる法廷闘争の前哨戦は、ひとまず裁判所の判断が下されました。アップルはその裁定に拍手を送り、Epic Gamesが直接支払い(ディレクペイメント)オプションを削ればアプリを喜んでApp Storeに戻すとの声明を発表しています。

Epic側はアップルがフォートナイト削除を取消し、Unreal Engine維持に必要な開発者アカウント停止の差し止め命令を求めていました。これに対して裁判所は前者は認めず(裁判所がアップルに取消しを命じるほどの緊急性はない)、後者は必要以上に第三者を巻き込む報復に近いとして認めています。

この決定を受けてアップルは下記の声明を発表しました。

この声明では「Epicの問題は完全に自傷行為(自らガイドライン違反を犯してアプリ削除に至ったこと)」であり、最優先事項はフォートナイトの来シーズンを楽しみにしているユーザーに「安全で信頼できる環境で」プレイしてもらうこと。そしてEpicがApp Storeのガイドラインを遵守し、訴訟が進行している間もゲームの運営を続けることが「賢明な前進のしかた」だというGonzalez-Rogers判事に同意し、判事が推奨する手順を踏めば、フォートナイトがiOSに戻って来ることを喜んで歓迎すると述べました。

全体にもの柔らかい表現ではありますが、裁判所の判断を自社に有利と印象づける意図が伺える文章です。「Epic側の自傷行為」や「お客さまにとって安全で信頼できる環境」、本命の主張である「ディレクペイメントを削除すればApp Storeに戻す」に至るまでZoom出廷する前と同じで、一欠片も態度を軟化していません。

とはいえ、アップルの主張が全面的に認められたわけではありません。同社はUnreal Engineを含むEpic関連の開発者アカウント全停止を予告し、その根拠として手続き上は別アカウントのEpic Games(フォートナイト運営)とEpic International(Unreal Engineを扱う)は実態としては同じEpicだと主張しましたが、裁判所には却下されています。Unreal Engineが他の開発者らに忌避されて破滅的な結果を招く危惧から救われたEpicも、半分は勝ちを拾っていると言えます。

しかし当面は、フォートナイトがEpicの望むかたちでApp Storeに戻れないことは確定したかっこうです。Epic側の弁護士は「反競争的な契約に戻ることができない」と主張していましたが、裁判所からも今このタイミングで手数料回避を始め、取り下げられない理由にはならないと突き返された以上、直接支払いオプションを削除してアプリを復活させ、顧客に直接影響を与えない法廷闘争を続けるほかないのかもしれません。

Source:Mark Gurman(Twitter)

Via:MacRumors