アップル、Epicのフォートナイト訴訟に損害賠償請求で反撃。「卑劣な攻撃」「手数料泥棒」と批判

泥仕合に

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年09月9日, 午後 12:00 in Apple
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Epic Gamesとのフォートナイトを巡る争いが続くなか、アップルが新たにEpicに対して損害賠償を求める訴訟を提起しました。これまではEpicがアプリ削除の差止め(フォートナイトのApp Store復活)を求めてアップルを訴えていましたが、今度はアップルが反撃に転じたかっこうです。

アップルとEpic紛争の始まりは8月13日(米現地時間)、Epicがフォートナイトのアプリ内課金にディレクペイメント(ユーザーがEpicに直接、割安に支払えるオプション)を追加して30%のApp Store手数料を回避するアップデートを実施したこと。これをアップルはガイドライン違反としてApp Storeから削除したところ、Epicがすぐさま訴訟を起こしたという流れです。

米CNBCによると、今回の訴えにおいてアップルはEpicが契約違反をしたとして、フォートナイトが(App Storeを介さず)Epic独自の支払いシステムを通じて集めた全額を返還し、フォートナイトを含む全てのアプリでEpicの外部決済メカニズムを禁止する恒久的な差止めを求めているとのことです。

このうち前者はApp Storeでの売上全て(訴状によれば6億ドル以上)ではなく、フォートナイト内に直接支払いオプションが追加されてからストア削除されるまでの数時間にもうけたお金のもよう。訴状で金額は特定されていませんが、さほど巨額にはならないと推測されます。それよりもむしろ、後者の「フォートナイトを含むすべてのアプリ」に対し今回のような外部決済を禁止する言葉にこそ、アップルの本当の狙いがあるように思われます。

より興味深いのは、訴状に添えられたアップルの声明です。「Epicの訴訟は、お金をめぐる基本的な意見の相違に過ぎない」として、Epicの支配からの解放をめぐる戦いという主張(#FREEFORTNITE)を完全否定。さらにEpicのことを「自分たちを現代の企業ロビン・フッドのように描いていますが、実際には数十億ドル規模の営利企業であり、App Storeから得ている莫大な利益に対して何も払わないことを望んでいるだけです」として、Epicのねらいがあくまで私利私欲、私腹を肥やすためであると強調。

さらに追い打ちをかけるように、Epic幹部が今年4月にも「アップルがフォートナイトのイベントを支援し、推進してくれたと承知しており、感謝している」と述べていたことをばらしたうえで、今回のフォートナイトへの直接いオプション追加を「App Storeに対する卑劣な攻撃」「隠された手数料泥棒機能」とも批判しています。

その一方でEpic側は直接支払いを削除しないままフォートナイトのApp Store復帰を裁判所に求めるとともに、「独占者」であるアップルにアプリ内課金への制限(直接支払いの禁止)から消費者と開発者を解放する決意を新たにしています。たがいに「独占者」「泥棒」と呼び合う両社の歩み寄りは、しばらくなさそうです。

Source:CNBC

 
 
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