AppleVSEpic
Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

アップルと「フォートナイト」を開発するEpic Games間で発生している、App Storeでの手数料に関する訴訟について、9月に米連邦地裁での判決が下されました。この判決文では、アップルが開発者に対して自社のアプリ内システム決済を強制してはならず、ユーザーを独自の決済システムに誘導することを認めなければならないとされています。

しかしアップルがこの判決を不服として控訴したため、App Storeのルール変更が数年は先送りになる可能性が浮上しています。

アップルは先週末にEpicと訴訟につき控訴通知を送り、上記の「開発者に独自の決済システムへの誘導を認めるべし」との命令の停止を求めました。もしもアップルの請求が認められれば、App Storeのルール変更はEpicとの訴訟が終わるまで有効にならないかもしれず、それは数年先となるおそれも指摘されています。

Epic側も判決を不服として控訴しており、11月に控訴審が行われる見通しですが、本来アップルに自社アプリ内課金システムの強制を禁じる命令は12月9日に発効する予定でした。

上記の判決に先立ち、アプリ開発者に外部サイトへのリンクを許可することを発表しています。ただし、このルール変更は「リーダー」すなわちデジタル雑誌や新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオの購入済みコンテンツまたはサブスクリプションコンテンツを提供する類のものに限られています。

それに対して上記の判決は、「リーダー」アプリだけでなく全てのアプリに外部の決済システムやサイトへの誘導を許可すべきというものです。要するにアップルとしては、ソニーと任天堂とマイクロソフトの合計よりも収益が多いと推計されたゲーム(「フォートナイト」を含む)は除外しているかっこうです。

2019年だけでも営業利益85億ドル(約9400億円)という推計に対して、アップルは裁判で議論された営業利益率は、App Storeにまつわる数々のコストを考慮していないと反論していました。

とはいえ、アップルにとってゲームアプリが巨額の利益をもたらすことは事実と思われます。最終的に外部決済システムへの誘導を認めざるを得ないとしても、それを数年遅らせることに意義があるのかもしれません。

Source:CNBC

via:9to5Mac