Facebook
Stephen Lam / Reuters

iPhoneやAndroidユーザーがよく使うアプリの大半が、アップルやGoogleが作ったものであるとの結果が、Facebookが費用を負担した調査会社により発表されています。


この調査はインターネットやゲーム機などデジタル市場における視聴率の測定や市場分析をする米コムスコア社が、Facebookの委託を受けて行ったものです。

その根拠となるのは、2020年12月にアプリやウェブサイト経由で集めたデータと、11月中に使ったデフォルトのアプリについて尋ねた4000人のアンケート調査とのことです。なお調査ではブラウザや音声アシスタントなどの「OSの組み込み機能」は除外されています。


コムストア調査が興味深い点は、人気アプリ調べで通常なら枠外となるiOSやAndroidの純正アプリやプリインストールアプリも、サードパーティ製と同列に並べてランキング作りをしていることです。その結果、最も人気あるアプリはプリインストールされているものだと示されています。

具体的にはiOSでは「天気」「電卓」「時計」などの純正アプリが「YouTube」「Facebook」「Amazon」など錚々たるアプリよりも使用率が高く、Androidでも同様にプリインストールされたGoogleのアプリがランキングの上位を占めています。

そして米国での人気ランキングの内訳は、iOSのトップの75%はアップル純正で、Androidの60%はGoogle製とのこと。どちらのプラットフォームでも、トップ4アプリはそれぞれの親会社によって作られていました。


本調査につきFacebookは、コムスコア社に調査費用を払ったのは「プリインストールされたアプリが競争力のあるアプリのエコシステムに与える影響」を示すためだと述べており、アップルとGoogleが両プラットフォームで反競争的な振る舞いをしていると仄めかしている模様です。

特にアップルに対しては、Facebookは以前から批判を繰り返しており、iOS 14.5でのアプリトラッキング制限やサードパーティ製メッセージングアプリをデフォルト設定可能にしないのは反競争的だとして訴訟の準備を進めているとの噂もありました


アップルはThe Vergeに対して、このレポートには「いくつかの点で重大な欠陥がある」と反論しています。その根拠は「最近、2021年4月にコムストアが発表したアプリ使用状況ランキングと矛盾する」というものですが、そちらはプリインストールアプリは除外されているため、説得力に乏しい感もあります。

Facebookの資金援助した調査はアップルに対するバイアスがかかりがちな印象もありますが、「iOSでの純正電卓アプリの使用率が78.1%に対してGmailが43.7%」という圧倒的な結果は、たしかに一定の説得力がありそうです。


Source:The Verge