Apple headset
The Information

アップルが開発中のARヘッドセットは2022年内に発表されるとの予想が盛り上がっていますが、発表から発売までかなりの時間がかかるとの噂が伝えられています。

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」の最新号で、確かにアップルは2022年にARヘッドセット発表の予定だが、初代iPhoneやiPad、Apple Watchと同じことが起こりうると述べています。つまりアップルが発表してから実際に製品が発売されるまでに、かなり待ち時間があるということです。

Gurman氏によれば「Apple Watchに匹敵する空白期間がある」とのことです。ちなみに初代Apple Watchは2014年9月のスペシャルイベントで発表されてから(発表前は「iWatch」との予想)、2015年4月末に発売されるまでに7か月以上もかかっています。

なぜ、それほど時間がかかるのか。Gurman氏いわく「アップル初のヘッドセットは複雑で高価な設計となっており、交換可能なレンズを備えています。アップルは世界各国の政府と協力して処方箋付きのレンズを開発したり、多くのメーカーと協力して、これまでに製品化されたことのない複雑な技術を開発したりする必要がある」からだと説明しています。

そして発売までに時間がかかれば、多くのアップル社員や協力企業の手に試作品が渡り、情報漏えいの危険に晒されることにも繋がります。そうなる前に、アップルは自ら前倒しに「画期的な新カテゴリー」を公開するのを望んでいるとのことです。

それ以上に重要とされるのが「人々に新しい(そして高価な)製品に興味を持ってもらい、ソフトウェア開発者の間で十分な支持を集めるために必要な、数か月間の広報活動の時間でしょう」とのことです。

有名アナリストMing-Chi Kuo氏はARヘッドセットにMac並みプロセッサが搭載されると予想し、Gurman氏も高性能に見合ったMac Pro的な高価格になると述べていましたが、それほどのぜいたく品をいきなり発売しても顧客や開発者に受け入れられがたく、先に理解を得て前人気を盛り上げておく必要があるいうことでしょう。

具体的なスケジュールについては、ARヘッドセット発表は2022年のWWDC(世界開発者会議)であり、そのイベントでARとVRのアプリケーション開発に焦点を当てる予定とのこと。そして2022年末~2023年にかけて製品を出荷することになる見通しが語られています。

Gurman氏はアップルが自社製ヘッドセットで「高品質なVRゲームも扱えるMR(複合現実)体験 」を目指しているとも述べていたことがあります。Mac Pro並みに高価なゲームデバイスにどれほどの市場があるのか心許なくも思えますが、グラフィックボードに数十万円を支払うゲーミングPCユーザーにとってはさほど高い買い物ではないのかもしれません。

Source:Bloomberg

via:9to5Mac