NurPhoto via Getty Images
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米アップルが、テスラで半自動運転機能 Autopilot の開発に携わっていたエンジニア、クリストファー・”CJ”・ムーア氏を迎え入れたとBloombergが報じています。アップルは先月、自社の自動運転車開発プロジェクトを率いていたダグ・フィールド氏がフォードに引き抜かれていましたが、あれから数週間でその後任となる人材を確保したことになります。

ムーア氏は2014年にテスラに加わり、ソフトウェアを担当。2019年からはAutopilotの開発ディレクターの任に就いていました。

ただ今年5月、テスラ車に用意されるオプション機能Full Self-Driving(FSD)に関するイーロン・マスクCEO一連のの発言が誇大宣伝にあたるとしてカリフォルニア州自動車管理局(DMV)が調査に入った際、ムーア氏は疑いを認める立場を取り「エンジニアリングの観点から事実と一致していない」と証言していました。

テスラのAutopilotおよびFSD機能は、いずれもいまだレベル2の要件しか満たしておらず、ドライバーはつねにハンドルを握っている状態であることが求められます。ムーア氏は、2019年にフロリダ州で起きたオートパイロットによる事故で男性が死亡したことをめぐる訴訟でこの10月初旬にも証人として召喚されていましたが、その訴訟の書類から、ムーア氏がすでにテスラを離れていることがわかっていました。

なかなかプロジェクトを率いる人材が定着しないアップルの自動運転車プロジェクトですが、ムーア氏は実際に自動車に搭載され使用されている高度な運転アシスト機能を開発してきた経験者だけに、そのノウハウをアップルカーに活用することで、プロジェクトの着実な前進に貢献することが期待されます。

なお、Bloombergはムーア氏が、やはり2019年にテスラから移ってきたスチュアート・バウアーズ氏の下で業務をこなすことになると伝えています。アップル、テスラはともに今回のBloombergの報道に関してコメントしていません。

Source:Bloomberg