Apple Logic Pro

Appleは、空間オーディオミックスなどを含む新機能を追加した音楽制作ソフト=DTM「Logic Pro 10.7」の配信を始めました。既存ユーザーは無料アップデートが可能で、新規ユーザーは Mac App Store にて2万4000円で購入できます。

関連記事:Macの音楽制作ソフト「Logic Pro X」が大幅刷新。Live Loops追加でダンス曲など制作容易に

今回のアップデートにおける最大の注目点は、空間オーディオ対応楽曲の制作に必要なツールを初搭載したこと。ざっくりいうと「制作者は、新しいミキサーとパンナーのコントロールを使って、ステレオプロジェクトを Dolby Atmos のサラウンドチャンネルに拡張できる」という内容。

流れとしては、まず楽曲データを空間オーディオミックスに変換し、その後 Apple Music と互換性のある Dolby Atmos 対応の楽曲データとして書き出します。

Logic Pro 10.7 には、リル・ナズ・Xのヒット曲「Montero (Call Me by Your Name)」のオリジナルマルチトラックプロジェクトが付属しており、このトラックの Dolby Atmos 空間オーディオミックスも収録されています。

ちなみに、Dolby Atmos などで使用可能な空間オーディオは、頭を動かしても正しい方向(あるいは制作者の意図した通りの位置)から音が聞こえるヘッドトラッキングにも対応します。

空間オーディオ対応楽曲が Apple Music で公開されると、リスナーは空間オーディオ対応のイヤホン/ヘッドホン(第3世代 AirPods / AirPods Pro / AirPods Max )や対応デバイスで臨場感のあるオーディオ体験を楽しめます。

また、2021年夏、GarageBand に導入された「プロデューサーパック」が、Logic Pro 10.7 にも付属します。ボーイズ・ノイズ、マーク・レッティエリ、マーク・ロンソン、オーク・フェルダー、ソウレクションなど、現在の音楽業界でトップクラスのヒットメーカーが手掛けたビート、ループ、サンプルを使用できます。

Apple Logic Pro
▲ Logic Pro には世界トップレベルのプロデューサーが手掛けたビート、ループ、音源を含めたプロデューサーパックが付属する

ほかにも、2800種類のループ、50種類のキット、120種類のパッチが新たに追加され、これらをすべてロイヤリティフリーでユーザー自身の楽曲に活用できます。

なお、Logic Pro 10.7 はアップル独自開発のプロセッサ「M1 Pro」と「M1 Max」に対応。この新SoCは「M1」(Mac、iPad Pro 2020)から約1年ぶりに投入されるものでもあり、新型 MacBook Pro (14 / 16インチ)の注文時に選択できます。補足すると、トランジスタは前世代比で約2倍増えたことで、CPU速度が最大70%向上したとのこと(詳細記事はこちら)。

かつて5〜6万円程度で “箱売り”されていた「Logic」ですが、その後ソフトウェアへと切り替わり、徐々に高機能化しました。そして今回、空間オーディオへの対応で、よりプロさながらの仕様に。手持ちの新 MacBook Pro をレコーディングスタジオにしたいクリエイターなら先ずは試す価値アリでしょう。

Apple Logic Pro
▲ Appleは MacBook Pro の圧倒的なパワーと汎用性があれば、ユーザーはどこでも創造性を発揮できるとアピールしている


Apple Logic Pro