SOPA Images via Getty Images
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Apple Musicは、1回の再生ごとに約1セントを支払い、またプロモーションなどフィーチャーのためにアーティスト側から徴収することはないと述べています。これは昨年11月、1再生ごとの支払額を減らすことに同意したアーティストにはプロモーションのサポートを提供すると発表したSpotifyに比べアーティストに寄り添う姿勢を打ち出しています。

Wall Street Journalが伝えたところによると、Apple Musicは4月16日にアーティストダッシュボードに表示されるメッセージで「ストリーミングのロイヤルティに関する議論が続くなか、われわれは価値観を共有することが重要だと考えています」「私たちは、すべてのクリエイターに同じ料金を支払うこと、再生には価値があること、そしてクリエイターがフィーチャリングのためにお金を払う必要があってはならないことを信じています」と述べています。

Apple Musicはこのメッセージ中で、支払う1ドルのうち、52セントはレコード会社に支払っているとも述べており、アーティストに対して必ず1回再生ごとに1セントが入るわけではなさそうです。

ストリーミングサービスでは1曲1回再生ごとにアーティストに収益が発生します。しかし最終的にアーティストの懐に入るのは、楽曲の権利所有者、パブリッシャー、ディストリビューター、レコードレーベルといった仲介業者があがりを徴収した後の残りです。

1億5500万人の有料会員を抱えるSpotifyが1回再生当たり0.3~0.5セントしかし払わないことを考えればアーティスト目線では2倍以上を払ってくれるApple Musicのほうが魅力的に見えるはずです。ただ、ユーザー数の多さから再生回数はSpotifyのほうが多く、2020年の音楽業界全体へは、Spotifyがライバルよりも多い60億ドルを支払いました。

とはいえSpotifyでは、年間に5万ドル(米国のおよその平均年収)相当の収益を捻出した作品カタログは、約1万3400件にとどまっています。そのような状況で再生あたりの支払いを減らすというSpotifyの施策に対してアーティストからは良い反応は聞こえていません。

音楽業界に携わる2万7000人以上で組織されるミュージシャンと音楽労働者による組合UMAWは、Spotifyに対し、ロイヤリティの支払いを1再生あたり1セント以上に引き上げるよう求めています。さらにSoundCloudが3月に導入した、合計再生時間に応じた報酬システムを採用するよう訴えています。

Source:Wall Street Journal
via:Insider