アップル、著作権侵害アプリを放置していたとしてロシアで提訴される

DMCAテイクダウンで対処できたとの指摘も

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年10月8日, 午後 08:00 in Apple
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PewPee
Daniil Taiakin

アップルが、ロシア版のApp Storeにて著作権を侵害する音楽アプリ3つを放置しているとの大手音楽会社の訴えにより、規制当局に仮処分申請されたことが報じられています。

著作権侵害やデジタル財産権等のニュースを扱うサイトのTorrentFreakによると、訴えたのはSony Music Entertainment、Universal Music、Warnerの音楽レーベル大手3社。各社の代理人を務める地元の法律事務所は、10月1日に仮処分申請をモスクワ市の裁判所に提出し、ロシア連邦通信局に違法配信の差し止め命令を求めているとのことです。

訴えの対象となったアプリの1つ「PewPee. Music Player」はSpotifyのような使用感覚で使え、無料アカウントにサインアップすると、音楽のカタログにアクセスしたり、プレイリストを聴いたり、トラックをダウンロードしてオフラインで聴くことができるというもの。

PewPeeはどこから音楽を入手しているか明らかにしていませんが、TorrentFreakがソースコードをチェックしたところ、ダウンロードに際しては楽曲のMP3ファイル自体を配布しているとのことです。

もう1つのアプリ「iMus Music Player」は、YouTubeから持ってきた楽曲を広告入りでストリーミングできるというもの。

3つ目の「Music Downloader & Player」もYouTubeからミュージックビデオを持ってきており、オフラインで聴くためのダウンロード機能を備えています。このアプリに関しては、全て無料のソースを使っているのに広告なしの有料サブスクリプションを用意している厚かましさです。

今回の訴えは、10月1日からロシアで施行された新法に従ったものです。これはApp StoreやGoogle Playなど、モバイルアプリストアから著作権侵害を可能とするアプリを迅速に削除することを狙いとした法律。もしもアプリストア側が削除要請に迅速に従わない場合、地元のインターネットサービスプロバイダにブロックされる可能性があります。

仮処分の申請は、この新法が施行された当日に提出されており、著作権保有者からは「試運転」として注目を集めているとのことです。とはいえ、TorrentFreakは「音楽レーベルがアップルに簡単なDMCA(著作権侵害による削除申請)通知を送らなかったのか、疑問だ」と指摘し、新法がなくとも既存の法律の枠組みの中で3つのアプリを削除させられたはずだと示唆しています。

ロシアといえば先日もApp StoreやGoogleの手数料引き下げやサードパーティ製アプリストアを強制する法案を議会に提出する動きがありました。著作権侵害を取り締まる必要は当然あるとしても、アプリストアに国家が介入するきっかけを探るという点も兼ねているのかもしれません。

Source:TorrentFreak

Via:MacRumors


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関連キーワード: Apple, appstore, Piracy, music streaming, Russia, legal, legal issues, news, gear
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