Amphetamine
William Gustafson

Macをスリープさせないよう細かく設定できる人気アプリ「Amphetamine(アンフェタミン)」がApp Storeのガイドライン違反につき削除すると言われたものの、アップルが撤回したことで生き延びたと報じられています。

アンフェタミンの名前の由来は、米国ではADHD(注意欠欠如・多動性障害)に処方される薬剤のこと。日本では違法な覚醒剤に指定されていますが、米国では合法です。

そしてアンフェタミン(アプリ)は2014年にMacApp Storeで公開され、43万2000回以上もダウンロードされてユーザーから高い評価を受けています。その間は何の問題もなく公開されていましたが、アップルが突然App Storeガイドラインに違反していると通知してきたーー開発者のウィリアム・グスタフソン氏は、GitHubに経緯の詳細なポートを投稿しています。

それによれば、アップルは2021年1月12日にApp Storeから削除すると通告。そのさい次の要件(App Storeガイドライン 1.4.3)に違反したと告げられたそうです。

たばこや電子タバコ(関連製品を含む)、違法な薬物、過度のアルコールの摂取を助長するAppは、App Storeでは許可されません。未成年者によるこれらの摂取を促すAppは却下されます。また、マリファナ、たばこ、規制薬物(認可を受けた調剤は除く)の販売を目的とすることもできません

さらにアップル側の担当者は「あなたのアプリは、規制薬物(法律や規制機関により使用が制限される薬物)の不適切な使用を推奨しているように見えます。具体的には、アプリ名とアイコンに規制薬物と丸薬への参照が含まれています」と述べたとのことです。

これに対してグスタフソン氏は、アンフェタミンは米国では合法な処方薬であり、アンフェタミン(アプリ)が違法薬物を使うよう推奨していないと主張。「客観的にいえば、アンフェタミン(アプリ)がアンフェタミン(薬物)を“無責任に、違法に、またはレクリエーション的に”服用するよう奨励していないとも付け加えました。

さらに「アンフェタミン(有機化合物)が合法的に人間の目を覚まし、注意を保つために使用できるように、アンフェタミン(アプリ)も合法的にMacを目覚めさせるために使えます」と述べ、アプリ名がものの例えに過ぎず人体に何の関係もないと念を押しています。

グスタフソン氏はアップルに異議を申し立てるとともに、オンライン署名サイトChange.orgに「Amphetamine.appを救え」キャンペーンを立ち上げて500人以上もの賛同者を集めました。

そうした努力を尽くした後、グスタフソン氏はApp Store担当者との電話を終えて、アンフェタミン(アプリ)がApp Storeに無事に留まり続けることをTwitterで報告しています。

そもそもアンフェタミン(アプリ)はMacApp Storeストーリーで公式に宣伝されており、今になって名前やアイコンを変えるように求められた理由は不明です。ひとまず事態は穏便に収まりはしましたが、アプリ開発者やユーザーが気まぐれに振り回されないよう、アップルには一貫した基準を示すことが望まれそうです。

Source:GitHub

Via:MacRumors