AppleToo
Justin Sullivan/Getty Images

アップル社内で従業員らが給与の公平性や多様性を検証したところ、上層部がそれ以上の調査を禁止。これが逆に反発を招き、社内のあらゆる従業員から証言を集めるためのWebサイト「AppleToo#」が立ち上げられたことは、今年夏にお伝えしました

そうした動きを受けて、アップルが従業員らが労働条件や給与について話し合い、それを外部に公開する権利があると声明した社内メモが流出したと報じられています。

米NBC Newsによると、このメモはアップルの社内サイトに掲載され、約8万人もの従業員がアクセスできたものです。マネージャーや人事チームを含め、従業員は「最も快適だと感じる」方法で問題について自由に話し合うことを奨励すると述べられています。

米Engadgetはこのメモについてのコメントを要請中ですが、記事執筆時点では回答はありません。

この声明は、全米労働関係法の元での「労働者の組織化と条件についての話し合える」という権利を確認しつつ、さらにアップル独自に強化したものといえます。

ハイテク大手が従業員にNDA(秘密保持)契約を結ばせ、それにより外部への不正告発を封じることは珍しくありません。今年9月、アップルが悪しき前例を率先して破るよう株主決議が提出されましたが、当時アップル側の反応はありませんでした

今回のニュースが本当であれば、これまでアップルが社内でのアンケート調査を禁じ、同一労働同一賃金を話し合うSlackチャンネルを閉鎖させて、労働問題についての議論を不当に制限していたとの証言を逆に裏付けることにもなります。またアップル社内の性差別に対する懸念を表明したAshley Gjøvik氏が職場で敵意にさらされ、無期限の有給休暇を取らされた後に解雇されたとの報道もありました。 

アップルの対応は大きな前進ではありますが、同社は現在、ハラスメントや不当解雇などを訴える8つの労働告発に直面しています。過去を変えることはできないとはいえ、今後はアップルがハイテク業界での不当な労働環境を変革していくリーダーになることを期待したいところです。

Source:NBC News