iPhone Leak
Svetapple.sk

アップルは昨今、未発表製品に関する情報を漏えいするリーカーらの取締りを強化していると噂されており、先日もその一環として警告メールを送ったことが報じられていました

その続報として、iPhoneのリークや脱獄(アップルが禁じているシステム全般の掌握)に関するコミュニティのメンバーが、他のリーカーの情報をひそかにアップルに提供するという「二重スパイ」の役目を果たしていたとの証言が伝えられています。


米テック系メディアMotherboardの報告によると、ネット上で「YRH04E」と呼ばれていたAndrey Shumeyko氏は、TwitterやDiscordなどでアップルの内部情報や盗んだデバイスを販売する広告を出していたとのこと。

その一方でShumeyko氏は、アップルのグローバルセキュリティチーム(アップル社内のセキュリティ担当部署)に、情報漏えいやそれを流した人物を取り締まるのに役立つ情報を提供していたそうです。


たとえば2020年5月、iOS 14のプレリリース版がネットに流出した後、Shumeyko氏は盗まれたiPhone 11を入手し、流出を「仕組む」ことに協力した人物の情報をアップルに提供したとのこと。

この盗品iPhoneには、6月のWWDC20で正式発表される前、アップル社内で使われていたiOS 14の初期開発版が搭載されていたと語られています。

さらに2020年の夏、Shumeyko氏はApple Maps(純正マップアプリ)を担当するドイツのアップル従業員と連絡を取ったこともアップルに伝えたそうです。

この従業員は、アップルの社内ウェブ上で企業の電子メールやその他の内部資料にアクセスできる内部アカウントへのアクセス権を売ることを申し出ていたとのこと。Shumeyko氏はその人物とやり取りしたものの、後に彼がアップルに解雇されたと知ったと述べています。


Shumeyko氏が二重スパイを演じた動機として、アップルの情報提供者となることで、かつてiPhoneのリークコミュニティに参加していた償いができると思い、またアップルに協力することで金銭的な見返りも得られると期待していたと述べています。

しかし、自分の情報に対して報酬がもらえるかどうかを何度も尋ねたものの、アップルは明らかに非協力的であり(ただ情報提供への感謝だけを繰り返す)、結局は利用されただけだと感じたShumeyko氏が、これを洗いざらい打ち明けているというわけです。


これらの証言が真実だったとすれば、もしもアップルがShumeyko氏に報酬を渡していたなら雇用関係があった、財力によりだまし討ちにしたという非難もあり得たと思われます。

そうしたリスクも織り込んで、Shumeyko氏のタレコミに対しても一銭も与えず「ただ善意の一市民が、自由意志で通報してくれているだけ」という体裁を保ちたかったのかもしれません。

Source:Motherboard

via:MacRumors