Apple Car
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つい先日、Bloombergがアップルが完全自動運転のEV(電気自動車)開発を2025年発売を目指して加速していると報道したばかりです。これを受けて、大手金融グループ モルガン・スタンレーのアナリストが、アップルカー(仮)がアップルのビジネスや自動車業界全体にどのような影響を与えるか、詳細に説明した投資家向けノートを発表したと伝えられています。

同社のアナリストはBloomberg報道を裏付けるように「アップルがいつの日か、交通機関の自動運転EVカーシェア市場に参入することは、依然として想定され続けている」と述べています。その日が来れば、自動車産業への影響は 「大きなもの」になるとのことです。

先のBloomberg報道では、アップルカーに「ハンドルもペダルもない」のがアップルにとって理想的な姿だと述べられていました。そうした操作系がない代わりに、完全な自動運転を目指して設計されるというわけです。

モルガン・スタンレーのアナリストも、アップルがそれを2025年に実現できるかどうかは不明としつつ、ハンドルやペダルのない車は「共有(カーシェア)サービスであって、自家用車ではないはずだ」と予想しています。当初のアップルカーが個人向けではなく企業向けになるとの展望は、米CNBCも述べていました

なぜ、アップルカーの開発が加速しているのか。今回のレポートでは、テスラがEV業界で成功を収めたことで、アップルを含む「E-モビリティ(完全または部分的に電力から動力を得る移動手段)と自動運転において競合する多くの利害関係者の思考が加速された」可能性が高いと説明されています。

さらに報告書では、完全自律走行車の販売台数は2025年までに10万台に達すると予想。が、その出荷台数の大半は規制上の問題から「米国外」になるとしています。

また、今後の全世界での(自動運転EVの)走行距離は「2030年には15兆マイル(現在は12兆マイル)、2040年には20兆マイル、2050年には29兆マイル」に拡大すると予測。そこには「輸送サービスの持つ直接的な金銭的価値に加えて、人類が自動車の中で過ごす時間」も含まれており、巨大な市場に成長を遂げると示唆されています。

最終的にモルガン・スタンレーは「アップルによる自律型E-モビリティ市場への参入の可能性は明らかにマイナスである」との見解を示しています。たしかにアップルが既存の自動車メーカーとの生産契約ができず自力で(部品や組立サプライヤーを選んで)製造の道を探ってる段階だと噂されていることや、完全自動運転の技術的な困難さを考えれば、2025年発売の可能性はかなり低そうです。

とはいえ、アップルがEVカーシェアサービスであれ参入を果たせば、市販車よりもユーザー人口は大きくなる可能性もあり、自動車業界へのインパクトはとてつもないかもしれません。

Source:9to5Mac