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アップルは25日に更新したサポート文書にて、磁気干渉の可能性があるため、植込み型ペースメーカーや除細動器などの医療機器から安全な距離を確保すべき製品リストを公開しました。

特定の状況下において磁石や電磁場が干渉するおそれがあるとして、アップルは以下の機器を安全確保のために必要とされる距離(15 cm 以内、またはワイヤレス充電時は 30 cm以内)を確保するよう注意を呼びかけています。もしもアップル製品が医療機器に干渉している疑いがある場合は、利用を停止の上、かかりつけ医や医療機器のメーカーにご相談くださいとのことです。

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ほかのアップル製品にも磁石を内蔵しているものがありますが、医療機器への干渉リスクはさほど高くないと考えられるとのことです。つまりリストにないiPhone 11シリーズ以前のモデルよりも、磁石で充電器などを位置合わせおよび固定するiPhone 12シリーズのリスクは高いと示唆していると解釈できそうです。

iPhone 12やMagSafeアクセサリが植込み型医療機器に干渉する可能性は、今年はじめに発表された医学的研究で指摘されたことです。その後に米国食品医薬品局(FDA)が患者へのリスクは低いとする調査結果を報告したものの、アメリカ心臓協会(AHA)がペースペーカーなど心臓植込み型電子機器(CEID)に磁気干渉して救命治療を妨げる可能性があるとする論文を発表しています

一見してFDAとCEIDの主張は相反するようですが、FDAは「一部の携帯電話やスマートウォッチなどの家電製品は、埋め込み型医療機器から15cm程度は離す」よう勧めている一方で、CEIDの論文は「植込まれた部位に接触するような位置では干渉が発生する」ということで、どちらも胸ポケットほかペースメーカーなどに近い場所に入れるのはリスクがあると認める点では一致しています。

アップルはiPhone 12シリーズやMagSafeが植込み型電子機器に影響をおよぼすリスクを発売直後から認めています。が、それはiPhone一般に「ペースメーカーや除細動器などの医療機器と電波干渉を起こす」可能性がある一環としており、iPhone 12については「以前の機種よりも磁気干渉リスクが高くなることは予想されていない」と述べていました

今回の更新されたドキュメントでは、そうした「iPhone 12が特に磁気干渉リスクが高いわけではない」との記述がなくなっています。iPhone 12シリーズに従来モデルより多量の磁石が内蔵されているのは確かな事実であり、アップルも強めに警告する必要を認めたのかもしれません。

Source:Apple

via:MacRumors