Tim Cook
Eduardo Munoz / Reuters

ウワサの3月スペシャルイベントは幻に終わり、静かな月末を迎える気配です。しかし新型iPad Proや失せ物追跡タグAirTags(仮)が準備中との観測も続々と届いており、Webリリースの形で発表される新製品もあるのかもしれません。

AppleシリコンiMac、まもなく登場?から次期iPad miniは年内発売?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

AppleシリコンiMac、まもなく登場?xCodeのログから手がかり

iMac
JOHN G. MABANGLO via Getty Images

ちょうどiMac Proが販売終了を予告した直後、Appleシリコン搭載iMacの手がかりが開発者ツールxCodeのクラッシュログから見つかったとの一報です。

「Arm-64」のプロセッサを採用した「iMac」は、現行モデルには存在していません。そしてArmアーキテクチャはMac向けのM1チップにも採用されていることから、アップル独自開発プロセッサを積んだ未発表iMacの可能性が浮かび上がってきたしだいです。

現在iMacの最新モデルは昨年夏発売の27インチiMac(2020)ですが、Coreプロセッサの世代やストレージの仕様は一新されたものの、外見は旧モデルから変化ありませんでした。

それ以前から噂の「iPad Proのデザイン文法を採用し、Pro Displayのようなベゼル」に刷新されたデザインは、Appleシリコン搭載Macにてデビューと見られています。また搭載チップ「M1X(仮)」はGPUが大幅に強化されるとの予想もあり、無印のiMacでもプロの現場でiMac Pro以上に活躍するのかもしれません。

次期iPad ProはM1級プロセッサとThunderbolt搭載か、発売は早ければ4月

iPad Pro
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次期iPad Proの発表は3月内にはなさそうな雲行きですが、それでも4月登場の見込みは残されているとの噂が複数の情報筋から届けられています。

ひとつは台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの「12.9インチのミニLEDバックライト付きiPad Pro」が「2021年第2四半期(4~6月)」に出荷されるという記事。もう1つは大手メディアBloombergの「早ければ4月にも新iPadが発表予定」「iPad Proシリーズの刷新を計画中」との報道です。

特に目を惹くのがBloomberg報道であり、第1に「画面サイズは11インチと12.9インチ」として2モデルとも刷新されると予想していること。これまで2021年春には12.9インチのみ後継モデル登場との予想がもっぱらでしたが、先日も新型11インチiPad Proを想定しているらしきサードパーティ製品も見つかっており、風向きが変わってきました。

もっとも12.9インチiPad ProにはミニLEDディスプレイ、11インチには有機EL画面と異なる技術が採用されるとの予想もありました。かつてiPhone 11には液晶画面、iPhone 11 Pro/Pro Maxには有機EL画面が搭載されたこともあり、さほど意外な展開でもありません。

おそらく初出の予想が「次期iPad Proに最新Macと同じThunderboltコネクタが搭載される」でしょう。つまり最新Mac並みに様々な周辺機器が繋ぎやすくなる見通しですが、かつて「市場の92%のノートPCよりも速い」としてPC的な使い方を強く意識していた路線の延長にありそうです。

しかし新iPad Proの搭載プロセッサまでもM1チップと「同等」になれば、アップルがMacとどう棲み分けさせるのかが気になるところです。

iPhone 13(仮)向けに画面下Touch IDを準備中?アップルが特許申請

Touch ID
Sitthiphong via Getty Images

欧州では新型コロナの第3波により再ロックダウンが導入され、年内は人類とマスクの縁が切れそうにありません。顔認証のFace ID搭載iPhoneにも逆風が吹くなか、今年のiPhone 13(仮)にディスプレイ下Touch IDが搭載されるとの噂を補強する材料がまた1つ現われました。

アップルが申請した新特許は、手短に言えば「指紋から反射される光を、画面下にある指紋センサーが受け取りやすくする」技術です。ほとんどのディスプレイ下指紋センサーは画面からの光を指に反射させ、画素のすき間から受光する流れですが、十分な光が届かず認証にかかる時間が長引く恐れがあります。

そのためディスプレイと画面下の間に反射光を曲げるフィルタを置いてやり、イメージセンサーが受け取る光をかき集めるというわけです。特許文書では有機ELディスプレイ、つまりiPhone 13シリーズ全モデルに採用と見られる画面技術に重きが置かれており、具体的に検討されている可能性が窺えます。

iPhone 13シリーズに画面下Touch ID搭載説は、英投資銀行Barclaysや有名アナリストMing-Chi Kuo氏および大手メディアBloombergも一致しているところです。

しかし新型iPhoneの開発は一般に2~3年掛かるため、2020年初めの新型コロナ感染拡大を受けて、とは考えにくいはず。「数年前からサムスンが採用しているから後追い」説が当たっているのかもしれません。

次期iPad miniは早ければ年内発売?薄くて軽い廉価モデルは2021年後半か

iPad mini

第6世代iPad miniは3月発表との噂もありましたが、発売時期は少し遠のき、しかし発売される可能性は確認されたニュースです。

こちらも情報ソースは、上記の次期iPad Proと同じBloombergです。まもなく新型コロナ感染拡大がワクチン普及で収束に向かうと見られるなか、アップルは今後もタブレット人気を維持するためにiPadの新モデルを投入していくだろう。その戦略のひとつが上位モデルiPad Proであり、学生向けの廉価なiPadや「より大きな画面を搭載した」新型iPad miniとの展望が語られています。

まず廉価iPadの新型モデルは「薄くて軽いデザイン」に刷新されるとのこと。同様の噂は他の情報源も伝えており、具体的には厚さは6.3mmで重さも460g(現行の第8世代は7.5mmおよび490g)、Touch IDおよびLightningポートは続投し、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、P3ディスプレイ、True Toneディスプレイ。つまり第3世代iPad Airとほぼ同じ仕様になるとされていました

かたや次期iPad miniについては、Bloombergは「初代から採用されてきた7.9インチよりも大きな画面を搭載」と予測しています。これまでは第6世代モデルが2021年前半に、詳細が不明な「iPad mini Pro」が後半に出ると噂されていましたが、実は2つは同じモデルを指していたのかもしれません。

今後のiPad miniシリーズは、折りたたみiPhoneの登場と入れ替えにフェードアウトするとの予測もありました。しかし比較的安価でiPhone SE的な位置づけのiPad miniを、どうしても高価にならざるを得ない折りたたみデバイスに置き換えられるのかは興味深いところです。

アップルARヘッドセット、アイトラッキングで瞬きも検出?虹彩認証も採用のうわさ

apple ar
Stephen Lam / Reuters

最近にわかに噂の相次いだ、アップルの未発表ARデバイスの数々。そこに有名アナリストMing-Chi Kuo氏も参戦して現実味を帯び始めていますが、新たな予測が投入されています。

はじめKuo氏は2022年に「ヘルメット」(ヘッドセット)タイプ、2025年までに「メガネ」タイプ、そして2030~2040年までに「コンタクトレンズ」型が発売されると予測。さらにヘッドセットに15個のカメラモジュールが搭載されて最終的には100~200gに軽量化されると述べたのに続き、短期間に3つの予測を打ち出したかっこうです。

アイトラッキング(視線計測)の使い道は、ユーザーが見つめている部分は高解像度で忠実に描き、それ以外の周辺視野では低解像度にしてGPUの負荷を軽くするため。同じ予想は有料ニュースメディアThe Informationも伝えており、アップルが何年もこの技術に取り組んでいると述べていました。

また虹彩認証つまり瞳にある特徴を使った生体認証は、「頭にかぶってのぞき込む」ヘッドセット型への採用が理に叶っているとも思えます。すでに競合他社のスマートフォンには採用例が多数あり、アップル製品に一つもなかったのが意外な感さえあります。

Kuo氏の予想価格は、フラッグシップiPhoneと同程度の約1000ドル。The Informaitonは約3000ドルと言い、BloombergはMac Pro的な高級品で店ごとに1日1台の売上想定と述べていました。それとは別に次期AppleシリコンMac Proの上位モデルが200万超えとの噂もありましたが「上方向に破格の価格」こそがアップルらしいかもしれません。