iPhone 13 Pro

iPhone 13シリーズ発売を受けて、アップルのカメラハードウェアエンジニアリング担当副社長のグラハム・タウンゼント(Graham Townsend)氏とカメラソフトウェアエンジニアリング担当副社長のジョン・マコーマック(Jon McCormac)氏が、英GQの取材で内蔵カメラにつき「約3年前から開発を始めた」などを語っています。

タウンゼント氏は、iPhone 13シリーズに搭載されたカメラシステムが2018年から開発を始めていたと示唆しています。すなわち「計画は約3年前から始めなければなりません。それは実際にシリコン(プロセッサ)の仕様を確定する時期だからです。例えばセンサーはその時点で定義され、A15 Bionicプロセッサも凍結されます」とのこと。つまりカメラやセンサーの仕様ありきで3年後のA15の設計を確定する必要があったから、というわけです。

さらに「この時点でジョンと話し合い、私たちが求める体験を予測しなければなりません。新しい超広角レンズを設計したとき、マクロ撮影機能も進めていました。が、それが静止画と動画の両方でどのように機能するのか?」とも述べています。iPhone 13 Proのマクロ撮影で「広角と超広角の自動切り替え」がオフにできない仕様も、この時期に固まっていたのかもしれません。

またiPhone 13の全4モデルには、動画の背景をぼかす「シネマティックモード」が搭載されていますが、マコーマック氏は本機能の開発における苦労を次のように語っています。

「逆風が多く長い道のりでしたが、他の深遠なものと同様に時間がかかるのです」「1フレームごとの奥行きを見るだけでなく、経時安定性(temporal stability)というものもあります。人が動くフレーム間を移動するときに、変なエッジなどが出ないようにするにはどうしたらいいのか?」

さらにタウンゼント氏は、iPhoneのカメラがこれまでどれほど進化してきたかも強調しています。「不可能を求めているわけではありませんが、カメラが毎年ベストを尽くしてくれることを求めています」「この10年間で劇的な進歩を遂げてきましたが、休む暇はありません」とのことです。

またタウンゼント氏とマコーマック氏は、CNN Underscoredの取材にて、iPhoneのカメラで目指しているシンプルな操作についてもコメント。「シャッターを切るずっと前からカメラを起動して、自動露出やホワイトバランス、オートフォーカスを分析し、正しい情報、生の情報がすべて取り込まれていることを確認しています」と語っています。

彼らアップル幹部らは2人とも言及していませんが、「休むヒマもない」進化や誰でも扱えるシンプルな操作性については、他社ハイエンド端末とのカメラ競争を強烈に意識しているのかもしれません。

 

Source:GQ

via:MacRumors