Sandra Lindsay,  a nurse at Long Island Jewish Medical Center, is inoculated with the coronavirus disease (COVID-19) vaccine by Dr. Michelle Chester from Northwell Health at Long Island Jewish Medical Center in New Hyde Park, New York, U.S., December 14, 2020.  Mark Lennihan/Pool via REUTERS     TPX IMAGES OF THE DAY - RC23NK9TD83S
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米国ではCOVID-19(新型コロナウイルス)ワクチン接種が始まっていますが、カリフォルニア州ロサンゼルスにて接種を受けた住人はiPhoneのApple Walletにデジタル記録を追加できると報じられています。

米Bloomberg報道によると、ロサンゼルス郡はHealthvanaと提携して今週から実施しているとのこと。Healthvanaは医療提供者が新型コロナ検査結果を患者に提供するために使われている患者プラットフォームです。

このワクチン接種記録は、将来的にはコンサート会場に入ったり、飛行機に搭乗するために使われる可能性があるとも伝えられています。Apple WalletのみならずGoogleのプラットフォームにも提供され、iPhoneに限らずスマートフォン一般で広く利用できるようになる模様です。

当面の目的は、すでにワクチンを接種した人たちが2回目の注射を確実に受けられるようにすること。新型コロナワクチンは基本的に2回接種することが必須のため、本サービスはもう一度予約するよう呼びかけるフォローアップ通知も含まれているとのことです。

新型コロナが米国で猛威を振るうなか、今カリフォルニアはニューヨークを凌ぐホットスポットになっています。12月半ばには1日当たりの感染者が全米の州で初めて5万人を超え、ロサンゼルス郡は80人に1人が感染していると見られています。

そのため人々に2回目のワクチン接種を確実に受けてもらうことが、感染拡大を収束させるためには欠かせないというわけです。現地の担当者は「我々には何百もの医療記録を照会して、人々の最初の接種と2回目の接種が必要な時期を見つける能力がありません」と語っており、デジタル証明書の必要を切実に訴えています。

予防接種の記録もレジストリ(患者データベース)で追跡されており、接種を受けた人は紙のカードを受け取りますが、かんたんに紛失しがちです。その点Walletアプリであればなくしにくく、永続的に使える記録として期待を集めています。

12月22日時点で、ロサンゼルス郡では少なくとも3万8850回を医療従事者や介護施設の住民、救急隊員などに投与済みとのこと。予防接種がより一般的な層に広がるにつれて、ワクチン接種のデジタル記録はますます重要になっていくと予想されます。

多くの人々が集まる施設への入場には、今後こうしたワクチン接種のデジタル証明は必須となっていく可能性もあります。日本政府も2021年夏に東京で五輪・パラリンピックを開催する決意を改めて示していましたが、スマートフォンを活用したパスポート的な仕組みの導入が検討されるのかもしれません。

Source:Bloomberg