AppleCar
ASSOCIATED PRESS

アップルは数年前から自動運転機能を開発する「Project Titan」を進めていると噂され、今年に入ってからはアップルカー(アップルブランド自動運転EVの仮称)の製造に関する交渉を自動車メーカー各社と行ったものの物別れに終わったと伝えられていました

総じてアップルカーの発売まではあと数年かかると予想されるなか、アップルが搭載するバッテリーパックを米国内で生産することを望んでいるとの噂が報じられています。

上記のProject Titanは断片的な情報が届けられながらも全ぼうが見えにくく、テスラの元幹部を雇った(復帰した)かと思えば、人員が削減されてプロジェクトも縮小されたとの報道もあるなど紆余曲折していることが窺われています。

そもそもアップルは自動運転技術に焦点を絞っているのか、それとも自社ブランドのEVを目指しているのかさえ謎に包まれていますが、最近ではBMWのEVやハイブリッド車プロジェクトを主導したベテランを雇ったとの噂もあり、自前のアップルカー製造に傾いていると推測されます。

さて台湾の電子部品業界情報誌Digitimesによると、アップルは電気自動車のバッテリーパックを米国内で生産するため、中国ではなく台湾のメーカーと協力するかもしれないとのことです。

アップルが米国に「バッテリー工場を建設すること」を条件にしてサプライヤーと交渉している噂は6月にもありましたが、当時の交渉相手は寧徳時代新能源科技(CATL)および比亜迪(BYD)、すなわち中国最大手のバッテリーサプライヤー2社だと伝えられていました。

今回のDigitimes記事いわく、CATLやBYDとパートナーシップが締結できる可能性は低いとのことです。その代わりに浮上しているのがiPhone組み立て大手のFoxconnおよび電池材料大手の台湾Aleees(Advanced Lithium Electrochemistry)であり、いずれも米国に工場を設立する予定のため受注を獲得しやすい立場にあると説明されています。

なぜアップルが米国での生産にこだわるかといえば、Digitimesによれば半導体およびリチウム電池が米国政府に戦略的な材料とみなされているため。中国製のリチウム電池は低コストかつ高性能で知られているが、米中の貿易摩擦が依然として激しく、米国市場のポテンシャルもあるため、アップルは米国内でバッテリー生産を望んでいると情報筋は語っているとのことです。

アップルが韓国ヒュンダイや起亜自動車との自動運転車製造に関する交渉が実現しなかったのは、アップルが自社ブランド以外を望まないため、両社とも下請け扱いされることを嫌ったからと推測されています。そこでFoxconnやマグナが製造パートーナーになる可能性が非常に高いと報じられ、「Foxconnはアップルのエンジニアに指示されることに慣れている」というアップル社内の声も引用されていました。

その報道からも数か月が経過しましたが、記事執筆時点では確たる続報はありません。とはいえProject Titanが迷走するのは通常運転でもあり、長いトンネルを抜けることを気長に待ちたいところです。

Source:DigiTimes

via:9to5Mac