Apple Watch
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次期Apple Watch Series 7(仮)には非侵襲性(注射針で採血する必要がない)の血糖値測定機能が搭載されると噂されていますが、アップルがそれと関連あると思しき4つの特許を出願していることが明らかとなりました。

米特許商標庁(USPTO)に出願されたうち、主となるのは「環境光センサーを用いた性能向上による動的環境下でのテラヘルツ分光法とイメージング」と題された特許文書です。他の3つはそれに関連したバリエーションであり、4件とも同じ研究者チームによるもので、いずれもシステムの一部として電磁波を使っています。

サムスンの次期Galaxy Watch4(仮)も非侵襲性の血糖値測定機能が追加され、その方式はMITと共同開発したラマン分光法に基づくものと予想されています。これはレーザー光を照射することで発生する光の散乱から、組織の化学成分(血液中のブドウ糖の量など)を明らかにする技術のこと。Apple Watch側の詳細は不明ですが、アップル幹部が光センサーのみで測定する難しさを語ったこともあり、おそらく同方式と思われていた経緯があります。

さてアップルの新たな提案は、テラヘルツ(THz)帯域の電磁波を動的環境に放出するというもの。「反射したEM(電磁)波のスペクトル応答は、環境中の透過媒体を示す吸収スペクトルにより決定される」「吸収スペクトルは、ターゲットとなる伝送媒体の既知の吸収スペクトルと比較される」とのことで、大ざっぱに言えば吸収分光法(媒質内を透過するときの吸光から試料の組成を分析する手法)でのレーザー光を電磁波に置き換えた技術と言えます。

Apple Watch
Apple/USPTO

ただ特許文書ではApple Watchには言及せず「電子機器」と繰り返されており、ブドウ糖や血糖値の表記もありません。裏返せばApple Watch以外のデバイスや血糖値以外にも応用できるということで、じっさい皮膚がんやその他の皮膚疾患の検出といった健康モニタリング機能にも関係していると述べられています。

アップル社内でどの程度の研究開発が進んでいるのか、小型化された部品がすでに準備されているのかは不明ですが、もしも実用化されれば用途は血糖値の測定以外にも広がる可能性があります。Apple Watchユーザーは1億人を超えたと推定されていますが、様々な病気の予兆が早めに発見できるようになれば、クックCEOが言ったとおり全世界的に医療費の大幅削減に繋がるのかもしれません。

Source:USPTO

via:AppleInsider