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アップルが開発中と噂される自動運転EV、通称アップルカー(仮)用のバッテリー供給について、中国の2つの企業と「初期段階の協議」を行っているとの噂が報じられています。

米Reutersは、アップルはEV用バッテリーに関して中国の寧徳時代新能源科技(CATL)および比亜迪(BYD)と初期段階の協議を進めているとの関係者の証言を伝えています。この話し合いは変更される可能性があり、CATLまたはBYDのいずれかと合意に達するかどうかは明らかではなく、協議そのものが非公開のため関係者の名前も伏せられています。

アップルがバッテリーサプライヤーに求める条件の1つは「米国内に製造施設を建設する」ことも述べられています。しかし交渉相手のうちCATLは世界最大の自動車用バッテリーメーカーであり、テスラを初め複数の大手自動車メーカーに供給している位置づけ。そうした立場の強さのためか、コストがかかることに加え、北京とワシントン(米国政府)間で政治的緊張が続いていることから、米国内に工場を建設することに「消極的」であるとも伝えられています。

また情報筋によると、アップルは高価なニッケルやコバルトの代わりに鉄を使うことで製造コストを抑えたLFP(リン酸鉄リチウム)電池の使用に賛成しているとのこと。ただし、CATL社やBYD社との協議の中にアップル独自の技術や設計が含まれていたかどうかは不明とされています。このLFPバッテリーについては、やはりReutersが以前に報道していたところです。

ここ数か月、アップルカーをめぐっては開発が進んでいるのか、それとも後退しているのか判断しかねる報道が相次いでいます。まず韓国ヒュンダイや傘下の起亜自動車と製造に関する交渉が報じられたものの物別れに終わったとされ、他の自動車メーカーとの製造交渉も不調に終わった末にFoxconnやマグナが請け負うとの観測もありました

アップルカーの発売時期についても諸説あり、Bloombergはまだ開発初期であり、少なくともあと5年はかかると報道。アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も、早くとも2025年までは発売されないだろうと述べていました。

また、アップルカー開発の社内プロジェクト「Project Titan」から「数名」のトップが離脱したとの噂もあり、発売が大きく遠ざかったとの報道もあったばかりです。とはいえ、これまでも人員削減やプロジェクト縮小が報じられながらもたくましく生き延びたいきさつもあり、今後も人の心にアップルある限り何度でも蘇ってくるのかもしれません。

Source:Reuters