An Apple logo is seen at an Apple store in Pudong, the financial district of Shanghai February 29, 2012.  A long-running legal fight between Apple Inc and a debt-laden Chinese firm over the iPad trademark moved to a higher court on Wednesday, in a potentially decisive hearing that will set a precedent for the rest of mainland China. The Higher People's Court of Guangdong is hearing an appeal by the U.S. firm after a lower court ruled in favour of Proview Technology, which says it owns the trademark in China and is trying to stop sales there of Apple's wildly popular tablet computer. REUTERS/Carlos Barria (CHINA - Tags: BUSINESS SCIENCE TECHNOLOGY CRIME LAW) - GM1E82T14Z001
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アップルが独自開発した電気自動車(EV)、いわゆるアップルカー(仮)の噂が活発化しているなか、「画期的なバッテリー技術」を採用したことで、早ければ2024年に生産を開始できる可能性があるとの予測が伝えられています。

米Reuters記事によると、アップルの戦略の中心は「バッテリー内の各セルをかさ上げし、電池材料を収納するポーチやモジュールを排除することにより、バッテリーパック内のスペースを開放する」新たなモノセル電池の設計であるとのことです。これによりアクティブな(電池)材料を内部に詰め込めるようになり、より長い航続距離を実現できるかもしれないと報じられています。

さらにアップルは、独自のリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池も検討しているとも伝えられています。LFP電池は他のタイプよりエネルギー密度は低いものの過熱しにくく、EV用電池に使われる最も高価な金属の1つであるコバルトを含まないため、より安価に製造できるメリットがあるもの。EV大手のテスラもLFPを採用する計画があると報じられたことがあります。

こうしたアップルの独自開発バッテリーについて、Reutersの情報筋は「初めてiPhoneを見たときと同じように」と画期的であることを強調しています。

またアップルカーは、車間距離などを測るために最新のiPhoneやiPadと同じようにLiDARセンサー(3Dセンサー)を搭載する可能性があるとのことです。そしてLiDARセンサーを含む「システムの構成要素」について外部パートナーと協力しているとも伝えられています。ちなみにテスラのイーロン・マスクCEOは以前から「LiDARに頼っている自動運転車に未来はない」といった批判を繰り返しています。

そもそもアップルの自動運転技術プロジェクト「Project Titan」は(自社ブランド車をあきらめ)自動運転システム開発に集中して、別の自動車メーカーと協力して実装する可能性が高いという観測もありました。

しかし今回のReuters記事いわく、アップルは再び自社ブランドの自動車を計画しているとのこと。2019年に従業員を200人解雇して以来、消費者向けの車輌製造プロジェクトは「十分に進んでいる」との事情通の話が伝えられています。

とはいえ、新型コロナ感染拡大の影響により、生産開始は2025年以降に延期される可能性もあるとも述べられています。さらにはアップルがプロジェクトの規模を縮小するかもしれないとの但し書きも付いており、まだ不確定要素が多い模様です。つまり独自のアップルカーを作るのではなく、Carplayのように既存の自動車メーカーと協力して開発した技術を車両に統合するに留まる余地もあるわけです。

つい先日も「アップルカーが2021年9月に発売」とアグレッシブな噂が報じられたばかりです。情報源により時間枠は年単位で開きがありますが、アップル社内で自動運転技術あるいは自社ブランドの車につき大きく事態が動いている可能性は十分に高そうです。

Source:Reuters