AppleCar

アップルが自動運転EVアップルカー(仮)を2024年に生産開始との噂がありました、それが本当であればA12 Bionic(iPhone XS等に搭載)をベースにした「C1」チップを採用し、アイトラッキング(視線追跡)などの車内AI機能を搭載する可能性があるとの予測が伝えられています。

エレクトロニクス業界誌EETimesのアナリストであるコリン・バーンデン氏は、アップルカーに採用される技術につき大胆な推測レポートを公開しています。本記事で言及されている企業とアップルが協力している証拠は持っていないと断りつつ、自動運転技術をめぐる業界情報を広く取り入れた内容となっています。

本レポートでは、アップルカーに搭載されるチップを「C1」と仮称。アップルは車載チップ製造の資格を持つチップファウンドリ(半導体製造企業)を必要とするため、サムスンまたはTSMCと協力する可能性を示唆しています。TSMCは自動車グレード用(自動車向けICには高い耐久性や堅牢性が求められるため規格が設けられている)7nmプロセスを開発していたと噂されており、サムスンは実際に8nmプロセスで初の車載向けプロセッサ「Exynos Auto V9」を開発しています。

そうした7nm以下では車載向けプロセッサを作ることが難しいサプライヤーの限界を考慮した上で、報告書ではすでに7nmで製造されているA12 BionicをベースとしてTSMCにより製造される可能性があると示唆しています。

さらにテスラの自動運転チップが60億個のトランジスタと36Wの消費電力であり、A12の69億個と3.5Wに及ばないことから、2024年にアップルカーを生産開始する場合は「A12の軽く修正されたバリエーションがC1の素晴らしい出発点になると思える」と述べています。つまりA12はすでに既存の車載ICチップと同等であり、ゼロから「車輪の再発明」をする必要はないというわけです。

本レポートではアップルがArmアーキテクチャやCPUコアなど自社設計できない技術につき他社からライセンスを受けてきた前例から、C1に関しても多くの技術ライセンスを受けると推測しています。そのうち最も重要なのが、ドライバーの視線追跡など多くの車内AI機能の実装を可能とするシーイング・マシン社のOccula NPUだと指摘されています。

シーイング・マシンはOccula NPUにライセンス供与にArmのようなビジネスモデルを採用しており、アップルも独自のカスタムチップ設計への実装ができるとのことです。

アップルカーがいつ生産開始および発売されるかをめぐっては、2024年説から早くても2026年まで見解が分かれていますが、アップルが自動運転技術や車両設計のエンジニアを雇用する動きを強めていることから、実現に向けて加速していることは確実視されています。ヒュンダイと生産契約を締結して米国内に新工場を設置という噂まで飛び出しており、今後EV業界での台風の目となりそうです。

Source:EETimes

Via:MacRumors