In this Saturday June 15, 2019 photo customers leave an Apple store on the 3rd Street Promenade in Santa Monica, Calif. Apple has bought a struggling self-driving car startup as the iPhone maker continues to explore the potential market for robotic vehicles, despite recently curtailing its work on the technology. The Cupertino, Calif., company confirmed its acquisition of Drive.ai Wednesday, June 26, without disclosing the price. (AP Photo/Richard Vogel)
ASSOCIATED PRESS

先週初めにアップルが「画期的なバッテリー技術」を搭載した電気自動車(EV)、通称アップルカー(仮)を2024年に生産開始を目指していると報じられ、世界を賑わしていました。これに対して有名アナリストが、アップルカーの発売は早くても2025年~2027年になるとの見解を述べています。

アップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏の研究ノートによると、アップルカーの開発スケジュールは不透明であり、今年から開発が始まって全てが順調に進んだとしても、早くても2025年~2027年にローンチされる見通しとのことです。またEV/自動運転市場の変化とアップルの高品質基準により、発売が2028年以降に延期されても驚かないとも付け加えています。

さらにKuo氏は、市場がアップルカーの発売スケジュールについて「過度に強気である」として、現時点ではアップルカー関連株の購入を避けるように投資家に呼びかけています。

しかし2年前、Kuo氏はアップルカーが2023年~205年に発売され、次のスター製品になると予測していました。なぜ期待が控えめになったのかといえば、アップルがデイープラーニング/AIの分野で遅れを取っており、EV/自動運転市場でどれほど競争力があるかに不確実性があるからと見ているためです。

たとえばアップルはスマートスピーカー市場で成功を収められなかった。HomePodやHomePod miniの需要は予想を下回り、新たなスマートスピーカー製品の開発は一時的に中断されている。EV/自動運転自動車市場での競争はスマートスピーカーよりも激しいため、アップルカーが成功するという結論に飛びつくのは危険だと思われるーーKuo氏はそう述べています。

さらにKuo氏は、アップルカーの重要な成功要因が「ハードウェアではなくビッグデータ/AI」にかかっているとも指摘しています。すなわちアップルカーに関する最大の懸念の1つは、競合他社の自動運転車ブランドが少なくとも5年間のビッグデータを蓄積し、ディープラーニング/AIに役立てられるということ。遅れてきたアップルが、このギャップをどのように克服するのか?と疑念が呈されている格好です。

こうしたKuo氏の「アップルの弱みは自動運転AIでの蓄積が乏しい」との指摘は、アップルカー開発の責任者に機械学習とAI戦略担当SVPのジョン・ジャナンドレア氏が就任したとの噂と符号しているとも思えます。アップルが自社ブランドEVを市場に出せるクォリティになったと判断にいたるまでは、まだ遠い道のりがあるのかもしれません。

Source:MacRumors