AppleCar

アップル独自開発の電気自動車、通称アップルカー(仮)は最近ウワサが相次ぎ、今後3年以内に生産が開始される可能性があるとの報道もありました。が、開発プロジェクトはまだ初期段階にあり、発売は早くとも5年先になるとの観測が伝えられています。

米Bloombergの情報筋によると、アップル社内には最終的に自動車の出荷を目標として、駆動システムや車両の内装および外部の設計に取り組んでいるハードウェアエンジニアの小さなチームがあるとのことです。

アップルの自動運転技術プロジェクト、いわゆるProject Titanは長年にわたって何度も変化していると噂されていました。2014年には電気自動車の開発に着手し、自動運転システムに注力するため数百人のハードウェア技術者を雇い、その後2016年~2019年にかけて大量に人員を削減。自前の車を作る代わりに、他の自動車メーカーに提供できる自動運転システムに焦点を当てていると見られたこともあります。

そうした開発が進むなか、アップルは再び車両全体を開発するという野心的な目標に戻っているとのこと。自動車チームはユーザーが目的地を入力すれば「他の作業をほとんど、あるいは全くせずに」そこまで運転してくれる自動運転車を目指している、と関係者はそう証言しています。

しかし自動運転車は「生産段階に近いところにない」ため、タイムラインが変更される可能性はあるものの、5~7年後には準備が整うかもしれないそうです。その一方で、他社のパートナーのために自動運転技術の開発も進めているため、最終的には自社開発を断念してそちらを選ぶ見込みもあると述べられています。

チームの大半は(新型コロナ感染拡大の影響で)在宅勤務ないし限られた時間しかオフィスで働けないためプロジェクトは遅れている模様です。

とはいえ、アップルが自動車開発を再始動した事実は、人事からも推測できること。まず2019年にテスラ元内同デザイン担当幹部のスティーブ・マクナマス氏を採用したことをはじめ、自動運転安全の専門家で元Waymo従業員のハイメ・ウェイド氏、テスラの元パワートレイン技術担当幹部マイケル・シュヴェクッチを引き抜いたこと等です。

またBloombergは、テスラとWaymoでも働いていたBMWの自動車エンジニアであるジョナサン・シブ氏や、やはり元テスラ幹部のスチュアート・バウワーズ氏を採用しているとも指摘しています。

今回のBloomberg報道からすれば、アップルカーが「画期的なバッテリー技術」を採用して早ければ2024年に生産を開始する可能性があるというReutersは、かなり気が早いのかもしれません。

その一方でProject TitanのリーダーがAI担当幹部のジョン・ジャナンドレア氏に交代したとの噂や、台湾TSMCがAppleシリコンのようなアップルカー向け独自チップ製造を準備中とのサプライチェーン情報もありました。アップルとしては自社ブランドであれ他の自動車メーカーへの自動運転システム提供であれ、どちらに転んでもいいように保険をかけている可能性もありそうです。

Source:Bloomberg

Via:MacRumors