Krisztian Bocsi/Bloomberg via Getty Images
Krisztian Bocsi/Bloomberg via Getty Images

アップルは長年にわたって自動運転車、通称「アップルカー(仮)」を開発中と噂されていますが、それはガソリン車ではなく電気自動車になるとの予想も有力となっています。

そんなアップルカー向けに、同社がiPhone 12シリーズと同時に発表したMagSafeのように「自動的に位置を調整して充電」を想定しているとも推測される特許を取得したことが明らかとなりました。

一般的にガソリン車やディーゼル車は燃料の補給は時間がかかりませんが、電気自動車は数時間もかかるため「使わない夜間のうちに充電」という使い方になりやすい傾向があります。すなわち、駐車時に充電を忘れていると「完全に走れなくなる」ということ。電気自動車がいっそうの普及を実現するためには、ユーザーがなるべく意識せずに充電できることが必須とも思われます。

アップルが10月20日(米現地時間)に認可された特許は「受動的なアライメント(位置決め)機構を備えた充電ステーション」というもの。ドライバーが駐車するとすぐに充電が始められるシステムが記述されています。

本システムは車両側に充電ソケット、充電ステーション側にはプラグがあるという構成です。このプラグは、ドライバーが位置ぴったりに駐車せず車両の高さが変化しても対応できるよう、垂直および水平方向に移動できるスライド式ロッドに取り付けられています。

AppleCar
Apple/USPTO

そして自動車側は充電ステーションに近づくにつれて、プラグが挿せるように充電ソケットのカバーを上向きに開くしくみ。一応ドライバーあるいは自動運転システムはできるだけ適切な位置に車両を移動させる必要はありますが、「プラグの接続が可能な範囲」でいいということです。

プラグと車両を近づけすぎると傷ついてしまう恐れがあるため、プラグを押し戻すなどの機構もあり。さらにプラグとソケットを固定するため、磁石を使うやり方も提案されています。

AppleCar
Apple/USPTO

充電プラグ自体も垂直および水平に旋回でき、徹底的に「人力を使わず、システム側で自動化する」機構が貫かれているもようです。

AppleCar
Apple/USPTO

アップルは毎週のように数多くの特許出願を行っており、それらは同社がどの分野に関心を抱き研究開発をしているかを示してはいますが、必ずしも製品化や実用化にこぎ着ける保証はありません。とはいえ、アップルはこれまで何度も「ドライバーの手を煩わせずに自動で充電」システムの特許を申請していることも事実です。

たとえば2019年7月に公開された「ワイヤレス充電アライメント機構」は、駐車スペースに送信機を埋め込んでおき、自動運転システムがワイヤレス充電に理想的な位置に駐車する方法を提案したものでした。

また2018年には複数の自動運転車にグループを組ませる「プロトン」なる特許出願も明らかに。こちらは自転車競技のプロトン(大集団)と同じく各車両が空気抵抗を負担しあってエネルギーを温存するとともに、各車両がエネルギー残量をシェアする可能性にも言及されていました。ここまで具体的に運用が考えられているのなら、そろそろ自動運転技術プロジェクト「Project Titan」も公式発表が望まれそうです。

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Source:USPTO

Via:AppleInsider