Apple Silicon

アップルは日本時間で11月11日午前3時、今年3度目のスペシャルイベントで「One more thing」を発表するとの招待状を発送しました。この場ではアップル独自設計チップApple Silicon搭載を搭載した初のMac製品が登場することが、ほぼ確実視されています。

そんなOne more thingイベントにて、Apple Silicon搭載の13インチMacBook ProとMacBook Airを発表するとの噂が報じられています。

米Bloomberg報道によると、アップルと海外サプライヤーは3つのAppleSilicon搭載Macラップトップ(ノート型)の生産を強化しているとのこと。ラインアップは13インチと16インチのMacBook Proおよび13インチMacBook Airであり、Foxconnが小型ラップトップ2機種(13インチMacBook ProとAir)を組み立てる一方で、Quanta Computerが大型のMacBook Pro(16インチ)を製造していると述べられています。

そのうち小型モデルのほうが生産が進んでおり、少なくとも13インチMacBook Pro/Airは11日のイベントで公開される予定。ただしプロセッサがインテル製から載せ替えになるだけで、従来デザインから大きな変更はないと伝えられています。

ほぼ同時に、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のL0vetodream氏も文脈抜きにして「13 inch X2」と謎めいたツイートを発信。ちょうどスペシャルイベント招待状が発送された前後だけに「2つの13インチApple Silicon Macが発表間近」と解釈できるわけです。

今年7月に遡れば、アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏もApple Silicon版の13.3インチMacBook Proが2020年第4四半期に、MacBook Airが年末~翌年前半に発売。そして2021年内には14インチと16インチの「再設計されたMacBook Proラインアップ」が発売されると予想していましたが、当面はデザイン変更のない小型のMacBookシリーズ2つが先行する可能性が強まりました。

Apple Silicon Macはインテル製から独自設計チップへの切り替えに伴うコスト削減により価格が引き下げられるとも、電力効率の大幅な改善によりバッテリー持ちも顕著に向上するとも予想されています。従来のインテルチップ向けmacOSアプリとの互換性には不確実性がありますが、反面では同じArmベースのiOS/iPadOSアプリも移植しやすくなり、モバイル用途では活躍の幅が広がりそうです。

そしてMacのプロセッサ切り替えは今回が3度目であり、スティーブ・ジョブズCEOのもとPowerPCからインテル製に移行してから十数年ぶりとなります。もともとアップル独自開発チップの原点はジョブズ時代に送り出されたiPhone 4向けの「A4」にあり、新イベントにジョブズ氏が決り文句にしていた「One more thing」が使われているのも、故人の遺した宿題がようやく実現することを示唆しているのかもしれません。

Source:Bloomberg