Apple Watch
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Apple Watch Series 4以降には転倒検出機能が搭載され、これまでに数多くのユーザーらが命を救われた事例が報告されています。それらは概ね「高所から落ちた」や「不意に気を失って倒れた」といったものでしたが、自動車で交通事故に遭った人が救助を呼んでもらえたとのニュースが報じられています。

米ミズーリ州の現地ニュースサイト「KY3」によると、同州ベントン郡のChasady Botteron保安官代理は今月10日、仕事から帰宅するためにパトロール車両を運転していたところ、高速道路を外れてフェンスに衝突したとのことです。

この衝突はBotteronさんのApple Watchが転倒検出機能を動作させるのに十分な威力があったらしく、緊急通報サービスに彼女のピンチを伝えたそうです。Botteronさんは「あまり覚えていません。ハイウェイを走っているとき、首にひどい痛みを感じたのを覚えています。次に覚えているのは、目が覚めたことです。周りにはたくさんの人がいて、大騒ぎとなっていました」と振り返っています。

さらに現地ラジオ局KMMOによると、Botteronさんは現場から空輸され、脊椎損傷の可能性があるとのことです。つまり事故直後に病院へと運ばなければ、命が危機に晒されたかもしれないわけです。

Apple Watchは転倒を検出すると、手首を叩いてくれるほか警告音を鳴らし、画面にメッセージを表示して緊急通報サービスに知らせるか、そのまま閉じるかを確認します。それから1分間なんの動作も認められない場合は緊急通報サービスや緊急連絡先に送信されるしくみであり、Botteronさんが意識を失っていたために通報されたしだいです。

この転倒検知機能は標準ではオフになっており、Apple Watchの設定時やヘルスケアAppで年齢を設定し、なおかつ55歳以上の場合のみ自動的に有効になります。それ以外の場合は、iPhoneのWatchアプリから手動で有効にしてやる必要があります。

Botteronさんの年齢は明かされていませんが、おそらく「デフォルトで有効」には達していないはず。地域の治安を守る保安官代理という職業のため、不慮の事態にそなえて自ら有効にしていたとも推測されます。

すでにBotteronさんは回復し、退院したとのことです。ご本人は「私のような法執行機関の人間にとって、これはクールなことだと思いました」「時には無線が必要以上に届かないこともあるからね」と振り返り、Apple Watchへの感謝を語っています。

Apple Watchの転倒検出機能はもともと高齢者の見まもりを目的としていますが、崖から落ちて骨折した28歳や、病院のトイレで頭を強打した20代の命を救っています。ユーザー本人の意識がない、通報できる状態にない場合でも位置情報まで連絡してくれるApple Watchは、誰にとっても命綱となるのかもしれません。

Source:KY3

via:AppleInsider