App Store手数料、40%への値上げをアップルが検討していた?公聴会で社内メールが提示

「テーブルの上のお金を取り逃すかもしれない」

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年07月30日, 午後 06:40 in Apple
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The App Store application is seen on an iPhone in this photo illustration on January 29, 2019. (Photo by Jaap Arriens/NurPhoto)
NurPhoto via Getty Images

アップルのティム・クックCEOは、29日(米現地時間)に米下院反トラスト小委員会にて証言を行いました。これはFacebookやGoogle、Amazonなど健全な競争を歪めた疑いのある大手ハイテク企業の代表のひとりとして参加したものです。

この場にて小委員会のメンバーがアップルの社内メールを提示し、App Storeの手数料を現在の30%から40%へと値上げを検討していたことが明らかにされました。

本メールは、同社のインターネット関連ソフトウェアおよびサービス担当上級副社長エディー・キュー氏が、App Store立ち上げから3年後の2011年3月に他のアップル幹部らに送ったものです。

メール内では「定期購読(サブスクリプション)の場合は、最初の1年のみ40%を請求すべきだが、何が妥当なのかを確認するためにいくつか取引を行う必要がある。初年度に30%程度をお願いするだけでは、テーブルの上のお金を取り逃すかもしれない」として、値上げすべきだと主張していたと確認できます。

キュー氏は当時iOSアプリ内でサービスを定期購読できたMLB、NBA、Huluなどのアプリを名指し。実際には一部の開発者から搾取的で反競争的な慣行だと非難されたのを受けて、数年後の2016年には課金開始2年目以降は15%に引き下げていますが、社内では真逆の方向を検討していたことが示されています。

下院公聴会でクック氏は、App Storeで配信されているアプリの84%がアップルに手数料を支払っていないと説明し、また開発者に素晴らしいプラットフォームを提供するためにも手数料が必要だと主張しています。

そして同社幹部のフィル・シラー氏も、2008年に立ち上げた当時App Storeの30%の手数料は相場よりも安く、小規模な開発者も参入しやすい公平な場所にしたと説明していました

しかし今回提示されたメールが本当だとすれば、App Storeが無事に軌道に乗った後は、強い立場を背景にして収益のさらなる拡大を狙っていたと受け取られかねません。クックCEOも批判的な議員らから、さらに手厳しい追求に晒されそうです。

Source:House Judiciary Dems(Twitter)

Via:9to5Mac

 
 

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