元App Store責任者、Apple Arcadeはガイドライン違反と証言。「アップルは武器としてApp Storeを利用」

App Storeの立ち上げや運営に関わった人物

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年10月9日, 午後 12:00 in Apple
0シェア
FacebookTwitter
Apple Arcade
Apple

App Storeの元責任者が、アップルがApple Arcadeと競合するサブスクリプションゲームサービスを排除していると証言したことが明らかとなりました。

本発言を行ったフィリップ・シューメーカー氏は、2009年~2016年にApp Store Reviewチームのシニアディレクターを務めた人物です。そして今回の証言は、米議会下院司法委員会び独禁法違反小委員会が16ヶ月にわたる調査に基づいて発表した、アップル等の事業分割を提案する報告書の中から発見されたもの。すなわち宣誓された議会証言であり、一定の信ぴょう性は保証されています。

アップルが全ての開発者を平等に扱っているという主張に関する質問に対して、同氏は「アップルは正直ではなかった」と回答。App Storeのルールを 「恣意的」かつ「議論の余地がある」とした上で「アップルは競合他社に対する武器としてApp Storeを利用することに苦労してきた」と述べています。

その一例としてあげられたのが、アップルの定額制ゲームサービスApple Arcadeでした。シューメーカー氏いわく、同サービスはサードパーティが提出した場合は「一貫してストアから許可されない」アプリの一種とのこと。そうした「既存の(App Store)ガイドラインに違反しているにも関わらず」ストア内で自社アプリを許可したと証言されています。

そしてXbox Game Passの一部として提供されているxCloudがiPhoneやiPadで(事実上)利用できないのも、その理由はアップル自身のApple Arcadeが直接の競争相手だからと語られています。すなわちアップルが開発者を平等に扱っているとの主張は欺まんであり、App Storeも競合他社への武器として使われているというわけです。

シューメーカー氏はアップルに在籍した7年間に「App Storeレビューチームを4人から始めて300人以上までに育て上げました」というだけに、証言には他にも興味深いところがあります。たとえば、当初アップルが全アプリに3人のレビュー担当者を割り当てたことを賞賛しつつ、後に1人に削減されたと証言。さらにキュレーションはまだアルゴリズムではなく人力で行われているにも関わらず「ストアにはあってはならないものがたくさんあります」といった具合です。

アップルを離れて以来、同氏はApp Storeの慣行を批判してきました。今年6月にも「アプリ内購入は壊れている」と述べていたこともあり、言葉をそのまま受け取るわけにもいきません。

とはいえ、自社のApple Arcadeは容認しておき、他社ストリーミングゲームサービスを認可しない方針が批判を集めると「個別のゲームごとに(ストリーミング用クライアントの)アプリを App Storeでダウンロードさせること」など無理な条件を付けた審査ガイドライン改訂を行ったことは、「恣意的」で「議論の余地」があると批判を集めてもやむを得ないかもしれません。

Source:BusinessInsider

Via:AppleInsider


【Engadget Live】iPhone 12発売日速攻レビュー

 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: Apple, appstore, Apple Arcade, gamestreaming, subscription, news, gear
0シェア
FacebookTwitter