Creative / Feature: WordPress-App auf einem iPhone (Photo by Hoch Zwei/Corbis via Getty Images)
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アップルは23日、iOS版WordPressアプリの開発者とアップデートを許可する合意に達したと発表しました。元々アプリ内購入が存在しなかった同アプリの開発者に、アプリ内購入を追加しない限り承認しないと通告していた方針を撤回したかっこうです。

iOS版のWordPressはオープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)であり、簡単にブログを含むホームページを構築・管理できるアプリです。これとは別に各種有料プランを提供するブログサービスWordsPress.comも存在しており、前者ではそちらで購入済みのオプションは利用できます。ただし、直接アプリ内で購入できるシステムは実装されていません。

ことの発端は、WordPress開発者のマット・マレンウェッグ氏がTwitter上で「iOS版のアップデートがしばらくなかった理由は、アップルにアプリ内購入が含まれるまで承認しないと通告されたから」と明かした発言です。

ちょうどアップルとEpic Gamesが、人気ゲーム「Fortnite」のiOS版アプリ内購入をめぐって全面対決にいたっている最中のこと。しかしマレンウェッグ氏は「私はライセンスの神聖さを信じています(オープンソースはライセンスと著作権に依存しています)。私はApp Storeにサインアップした(そしてApp Storeに留まった)ときに、ライセンスに同意しました。それを避けようとは考えていないので、彼らに頼まれたことをやっています」と述べ、アップルの指示に従い事を荒立てない姿勢を示していました。

しかしマレンウェッグ氏が納得していたとしても、もともとアプリ内購入がないアプリに無理強いするような振る舞いは注目を集めました。そこで海外テックメディアThe Vergeの問い合わせに対して、アップルはアプリ内購入がないことはガイドライン違反に当たると回答しています。

アップルがいうのは、具体的にはApp Store Reviewガイドライン3.1.3(b)のマルチプラットフォームのくだり

Guideline

要は複数のプラットフォームで動作するアプリでは別の場所で買ったアイテムなどにアクセスは許されるが、それらアイテムはアプリ内購入できる必要があり、他の購入法についての情報発信や誘導する行為は禁止されるというものです。

マレンウェッグ氏はiOS版で外部の支払いサイトに誘導するページ(サポートページなどに埋もれているもの)をブロックすると申し出たものの、アップルに拒否されたと語っています。

なぜアップルはアプリ内購入の実装を求めたのか。有名メディアアナリストのベン・トンプソン氏は、同社がWordPress.comの有料プランから30%の手数料を取りたがっていたとの推測を述べています。

しかし23日、アップルは一転してWordPressアプリが有料サービスに関する言及を削除した形でアップデートすることに合意したとの声明を発表(米Bloombergのマーク・ガーマン記者経由)。「現時点では無料のスタンドアロンアプリであり、アプリ内購入を提供する必要はありません。すでに開発者に通知済みであり、混乱を生じさせたことをお詫び申し上げます」と謝罪しています。

App Storeの30%手数料をめぐっては、Epicの対決姿勢をSpotifyやFacebookも支持を表明した一方で、大手新聞団体もAmazon並みの15%に引き下げるよう求めています。自社を包囲する動きが広まっているなかで、火に油を注ぐことは避けようとしたのかもしれません。

Source:Matt Mullenweg(Twitter),Mark Gurman(Twitter)

Via:9to5Mac