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NTTドコモとソフトバンクから2021年夏モデルの台風の目、AQUOS R6が発売されました。

ライカがカメラの開発・設計で協業していることで話題のスマートフォンです。ハイエンドモデルのコンパクトカメラなどにも搭載されている超大型の1インチセンサーと7層構造のライカのズミクロンレンズを搭載しています。

AQUOS R2以降続けてきた複数カメラの搭載を止め、超高性能なシングルカメラ仕様へと舵を切り、これまでのAQUOS Rスマートフォンとはまったく異なる方向性のカメラを持つスマホとなりました。

本記事では、これまでのAQUOS Rシリーズのスマホとは異なる方向へ変化した今回のAQUOS R6についての個人的な感想などをお送りしたいと思います。

〇誰にでも勧めやすい万能機だったAQUOS R5G

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AQUOS R5G(画像のモデルはNTTドコモ向けSH-51A)

先代モデルのAQUOS R5Gカメラ性能(個人的にはQi非対応も)に若干の不満点がありつつも、それ以外においては特に不満点のない「広い層に勧めやすいハイエンドモデル」のスマートフォンでした。

SoCにはハイエンドモデル向けチップセットのSnapdragon 865に12GB RAMもの潤沢な動作メモリ、256GB ROMの本体ストレージにおサイフケータイやテレビ機能と、発売から1年経過した今でも十分すぎるスペックであり、Xperia 1II・Galaxy S20を含めた2020年春〜夏のフラグシップモデル3本柱の1つでした。

唯一カメラ機能については、3本柱の中では見劣りしていたと言わざるを得ず、AQUOS R5Gのカメラについては日中や明るい場所はともかく、暗所・夜間の撮影についてはかなり厳しいです。本体を動かないように固定して、マニュアル設定で頑張れば、そこそこ撮れなくもないですが、そこはスマホのカメラなので手軽とは言えません。

とはいえ、それ以外の点については個人的には不満点も少なく(なかったわけではないですが)、昨年にAQUOS R5Gを購入してからこれまでの間、メインスマホの一角として使ってきました。

〇カメラの性能と機能が完全に別物となったAQUOS R6

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画質を上の次元へ押し上げたAQUOS R6のリアカメラ

そして今回のAQUOS R6はスマートフォン搭載としては驚異的な大きさとなる1インチのセンサーと7層構造のズミクロンレンズ、そしてライカと新しく共同開発したカメラのシステムなど、スマホ向けカメラとしては極めて特異と言えるものとなりました。

その甲斐があってか、画質・集光力による極めて精細な写真の撮影が可能となり、これまでのAQUOS Rシリーズのカメラです。これまでは内製の画質エンジン「ProPix2」を採用していたので、完全な別物となりました。

その一方で、(記事執筆時点での)カメラ機能の作法はスマホ向けカメラというよりも、寧ろ「ハイエンドモデルのコンパクトデジタルカメラそのもの」となり、AQUOSに限らず、これまでの一般的なスマートフォンのカメラアプリとは明らかに違う感覚に戸惑うかもしれません。

カメラそのものはシングル仕様でマクロ撮影モードなどもないため、被写体に寄って撮る場合にも直接本体を近づけるのではなく、ちょっと離れた位置からズームして撮ると良い感じに撮れる、といった具合です。

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マクロ撮影モードといったものがないためか、あまり寄って撮ろうとすると注意される

また、これまでのAQUOSスマートフォンのカメラ機能にあった撮影モード選択画面もなくなったほか、8K動画撮影機能もなくなりました。(4Kから8Kへのアップコンバートで対応)

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撮影モード変更画面は一目見て分かりやすかっただけになくなったのはちょっと惜しい。(画像はAQUOS R5Gのもの)

AQUOS R6のカメラは一般的なスマホのように「気軽にバシャバシャ撮る」というよりも、「じっくり腰を据えて設定をいじくりながら、満足いく1枚を撮る」方向のカメラという、とても尖った方向へ変貌を遂げたと、筆者は感じたわけです。

〇ディスプレイも大きく変更

これまでのAQUOS Rシリーズはディスプレイ上下にノッチ(切り欠き)のものでしたが、R6ではノッチがなくなり、インカメラの部分だけパンチホールになりました。

ディスプレイタイプもAQUOS Rシリーズでは初めて有機ELのPro IGZO OLEDとなり、さらに鮮やかなものとなっています。

一方で、人によっては却って好都合かもしれませんが、ディスプレイサイズ約6.5インチ(R5G)から約6.6インチへわずかに大型化しているものの、画面解像度がAQUOS R5GのQHD+(1,440×3,168ドット)からWUXGA+(1,260×2,730ドット)と小さくなっています。

ただし、画面解像度が小さくなったことにより、動作メモリ(RAM)の利用量が減ることになるので、ゲームアプリなどは同世代の他社ハイエンドモデルよりも快適に動作しやすくなるメリットもあります。実際、ベンチマークテストを実施すると同一スペックで画面解像度が本機より高い端末よりも良好なスコアが出ています。

見た目のデザインを重視したためにエッジディスプレイを採用したのかと思われますが、個人的には誤操作(タッチ)や動画や画像を表示した際に、画面の隅がかかってしまうこともあり、ちょっといただけません。

基本性能、スペックにおいては文句なしのスマホなのですが、エッジディスプレイ採用については減点です。

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見た目には良いかもしれませんが、個人的にエッジディスプレイは本機のマイナス評価点

〇R6のカメラは楽しい

良い点も気になった点もあるなと思いつつも、より尖った方向へカメラが進化したことで「写真撮影がとっても楽しいスマホ」になったと思います。

今の新型コロナウィルスの渦中では実行しづらいのですが久々に、本機を持って写真を撮るためにブラブラとお出かけしたいという気持ちになれるスマホに出会えた感じですね。

今はちょっと遠くにお出かけはしづらいのですが、近所で何枚か試しに撮ってみた画像がありますので、よろしければご覧ください。

画像はオート撮影、およびマニュアル撮影モードで「色合い」を0にして、それ以外はオート設定のいわゆるモノクロ撮影で撮った画像をリサイズしただけのものとなります。これまでのAQUOSスマートフォンからは格段の進化が感じられます。

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AQUOS R6は十分なフラグシップの性能を持ったスマートフォンとして、SNSやWebブラウジングやゲームなどを十分に満足のいく快適さで動作する文句なしのハイエンドクラスのスマートフォンであることは間違いありません。

そして、ライカ監修のカメラ機能や新開発のレンズに1インチセンサーと、カメラ機能に大幅なテコ入れが入り、別物のスマートフォンへ進化しましたが、写真撮影の作法の大きな変化やエッジディスプレイ化に画面解像度のマイルド化など、カメラ機能の強化のためにあらゆる点において「誰にでもオススメ!」とは個人的には言いづらいスマートフォンなのかな、というのが筆者の感想です。

また、現在のカメラアプリもまだ未完成というか、調整が行き届いてないと感じる面もあり、この辺りは今後のアップデートも期待したいところです。

しかし、お気に入りの写真を撮るために試行錯誤することが楽しい、と思える人には是非お勧めしたいスマートフォンであるとも思っています。

「みんな買おうぜ!」とは言いにくいですが、「とにかく一度触ってみよう!」なスマートフォンになったのではないでしょうか。

ハマれば引き込まれるくらいに楽しいスマホだと思いますよ!

残りの作例も以下で紹介します。

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関連リンク:AQUOS R6