米軍、軍用犬向けARゴーグルを開発中。爆発物除去や麻薬追跡、戦闘にも

つぎはワイヤレス化

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年10月8日, 午前 07:10 in AR Goggles
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Command Sight
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米陸軍が、犬向けに特別に開発したARゴーグルを軍用犬の訓練に活用することを計画しています。

軍用犬は前戦の地雷原や危険物のあるエリアの偵察、救助活動支援などに活用されていますが、これらの任務を不慣れな犬にやらせた場合、同行する兵士が危険な目に遭う可能性が高くなります。

米陸軍戦闘能力開発本部のプロジェクトとしてCommand Sight社が開発した新技術は、軍用犬向けARゴーグルを提供し、犬のハンドラー役がゴーグルに視覚的な合図で指示を与えることを可能にします。またハンドラーもメガネ型デバイスで犬が見ているものを見ることができます。

米陸軍は過去数年間、マイクロソフトのHoloLensを使った訓練方法を開発してきました。しかしCommand Sight創設者のA.J. Peper氏は、軍用犬と人間の間のコミュニケーションギャップを埋めるための手段になる可能性として「HoloLensを犬に使わせてみたらどうか?」と考えました。

すでに、軍隊では犬の眼を保護するRex Specsゴーグルが使用されています。Peper氏はこれにHUDの役割を果たすデバイスを取り付け、実世界の視界に情報をオーバーレイ表示するようにしました。ハンドラーは腕時計タイプのモニターやノートPCを通じて「犬のいる場所を確認し、犬に調べさせたい任意の場所または任意の物体を指定する」ことができます。

Peper氏はいくつかのパートナー企業の力も借りつつ、動作する初期プロトタイプを製作し、自身の飼い犬であるMaterにそれを装着させてテストを開始しました。

Command Sight
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Materはゴーグルの装着に慣れていなかったため、まずはそれに慣れさせるのに1週間を要しました。そしてつぎは、レーザーポインターが指し示す場所に反応するように教え込むのに2週間、さらにレーザーポインターと同じようにAR画面に表示されるポイント表示に反応するように訓練するのに1週間を費やしました。

しかし最終的に意図したように犬をハンドルできるようになったことで、Peper氏はこの犬用のARヘッドセットの次の開発ステップとして、システムの小型化と堅牢性の向上、さらにワイヤレス化によって、ハンドラーがそばにいなくともARゴーグルに出された指示によって行動できるようにすることを考えています。

なお、記事執筆時点ではまだ\犬用ARゴーグルは実用レベルにはなく、ワイヤレスでもないため、ハンドラーが犬のそばにいなければなりません。Peper氏らは現在、このツールをより効果的に使えるようにするため、犬の知覚と行動を研究しているとのこと。またこのデバイスを製品レベルにするための準備に今後2年ほどの期間を割り当てる計画です。

それでもこのデバイスが完成すれば、ARゴーグルをつけた犬が軍の展開する地域や災害救助の場に姿を現すことになるかもしれません。

source:US ARMY


 

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関連キーワード: AR Goggles, dogs, augmented reality, military, news, tomorrow, gear
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