Arm版Win10、まもなく64ビット版アプリのエミュレーションに対応。テストは11月プレビュー版より

やっと悲願が実現

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年10月1日, 午後 12:00 in windows10
0シェア
FacebookTwitter

マイクロソフトのSurface Pro Xなどに搭載されているArm系CPU版のWindows 10。現状での弱点としては、インテル系CPU用アプリケーションに対する互換性の低さが挙げられます。

現在Arm版Windows 10では既存のx86(32ビット版)アプリケーションこそ、OS側の用意しているエミュレーション機能によりそのまま動くものの、現在主流となっているx64(64ビット版)アプリは動作せず、動かすためには再コンパイルが必要とされていました。

そうした状況が続いたなか、米マイクロソフトはArm版Windows 10で、まもなくx64アプリのサポートを追加すると発表しました。試験導入プログラムであるWindows Insider Programにて、11月よりx64エミュレーションのロールアウトを開始するとのことです。

MSがx64コードのエミュレーション、すなわち「x64アプリを再コンパイルせずに、そのまま動かせる」目標に取り組んでいる可能性は、今年5月から噂されていました。同社がArm版Windows 10を普及させる上でx64アプリが動かない「制約」を問題視していることを示す手がかりはありましたが、ようやく事態が大きく動き出したかっこうです。

本件と合わせてMSは、アプリパートナーらがクアルコム製Snapdragonプロセッサのパワーと処理能力の強みを活用してArm版Windows 10を採用する勢いに興奮している、とコメント。その上で自社ブラウザEdgeの高速化と省電力化の実現や、Arm版Windows 10に最適化されたネイティブMicrosoft Teamsクライアントも近日中にリリースすると発表しています。

ここから読み取れるのは、ArmベースWindows 10向けSoC「Snapdragon 8cx Gen 2」などクアルコム製チップの進化にともない、電力効率と処理能力がともに向上し、x64アプリがエミュレーションの負荷こそ掛かるものの、実用に耐えうる目処が立ったということでしょう。

これはひいては、同じくArmベースであるApple Silicon採用Mac向けBoot Campの将来(記事執筆時点ではアップルもMSも言及せず)にとって明るい材料になる可能性があります。そもそもArm版Windows 10がOEMライセンスではなく単品でユーザーに提供されるかどうかも未知数ですが、もし実現した場合は、Apple Silicon Macでもx64アプリがこれまで通り利用できるようになるのかもしれません。

Source:Microsoft


 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: windows10, arm windows, Microsoft, x64, x32, Arm, Software, mobile, personal computing, personalcomputing, news, gear
0シェア
FacebookTwitter