MacのArmベース移行のきっかけは第6世代Coreへの不満? 元Intelエンジニアが語る

ただし唯一の理由ではなさそう

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年06月26日, 午前 08:30 in Apple
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SkyLake

アップルは開発者イベントWWDC20の基調講演で、Macの自社設計プロセッサ「Apple Silicon」への移行を発表しました。実質的にIntelプロセッサを見限った決断と言えますが、その大きなきっかけの1つがSkyLakeこと第6世代Coreプロセッサに対する不満だったとの推測が報じられています。

元Intelエンジニアのフランソワ・ピエトノル氏は海外メディアPCGamerにて、同社の第6世代Core iシリーズ「SkyLake」の品質保証が劣悪だったことが「アップルがプラットフォーム(Intelプロセッサ)から離れていった原因だった」と語っています。

同プロセッサは2015年に導入され、iMac(2015)や12インチMacBookおよびMacBook Proの2016年モデルに採用されたものです。

ピエトノル氏の証言によると、当初SkyLakeアーキテクチャは異常に多くの問題を抱えており、Intelのスタッフも細かな問題への対応に追われていたとのこと。そしてパートナー企業の中でもアップルからの問題報告が最も多く、「本当に、本当に最悪の事態になった」と振り返られています。

さらに「自分たちが見つけたのとほぼ同じぐらいのバグを顧客が見つければ、本当にいたたまれなくなる」としつつ、ピエトノル氏は「それが私にとっての転換点だった」と語っています。

この見解はあくまで元Intelのエンジニアが抱いた「意見」に過ぎず、必ずしも事実を示しているとは限りません。とはいえアップルが独自開発プロセッサに移行するとの予測は、2018年の時点で有名アナリストMing-Chi Kuo氏が述べていたこと(ちょうど「2020年~2021年にかけて」との見方も的中しています)。

2016年から開発を本格化させたとすれば、その2年後に実用化への目処が立ち、さらに2年後に……と考えれば、時間的な辻褄は合いそうです。

もっともアップルはiPhone 4および初代iPadに搭載したSoCのA4から独自開発チップを追求しており、そもそもMacBook Pro(2016)に組み込まれたT1セキュリティチップこそがArmベース移行計画の始まりだったとの噂もあります

そうした諸事情を考慮に入れれば、アップルは10年近くもApple Silicon計画を温めていたという可能性もあるわけです。つまり、SkyLakeの品質問題は理由の1つに過ぎなかった……ものの、Intelから自社設計プロセッサへの全面移行を決定させた最後の一藁だったのかもしれません。

Source:PCGamer

Via:9to5Mac

 
 

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