どこでも使える240Hzモニタ、ASUSから約7.2万円で。バッテリー内蔵で屋外でも真剣勝負が

1月のCESで話題となったモデルがついに

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年06月13日, 午前 10:00 in Asus
0シェア
FacebookTwitter
ASUS XG17
  

ASUS JAPAN株式会社が、“ポータブルゲーミングディスプレイ”と称する17.3インチ/フルHD液晶、バッテリー内蔵タイプのモバイルディスプレイ『ROG Strix XG17AHPE』日本版を発表しました。

発売日は6月26日。価格はオープンプライスですが、同社Web直販での価格は7万1636円(税別)、Amazon.co.jpでは7万920円(税込)で予約受付中です。


本モデルが属するROGは、ASUS(エイスース)のゲーム向けブランドの中でも最上位に位置する“一芸に秀でた”ブランドですが、本機はこのブランドにふさわしい仕様です。というのも、モバイルディスプレイとしては現状唯一となる240Hzのリフレッシュレートに対応し、応答速度も3ms(GtoG)と非常に高速なため。

キャッチフレーズだけではなく、基本性能の点でもゲーミング仕様というわけです。この特徴からASUS側は、本機を「世界最速のポータブルゲーミングモニター」と称します。

ASUS XG17
▲据え置き型ディスプレイでも対応機種は決して多くないリフレッシュレート240Hzにモバイル機で対応するのが、本機最大の特徴です

加えて、VESAが策定した可変リフレッシュレート仕様『Adaptive-Sync』にも対応(可変範囲は48~240Hz)

対応するPCやゲーム機との組み合わせであれば、リフレッシュレートを状況に応じて変化させることで、ティアリングやスタッタリングといった画面の乱れを防げます。

さらに入力段でのレイテンシ(遅延)を低減する『GameFast入力技術』も搭載します。

ASUS XG17
▲240Hzのみならず、VRR(可変リフレッシュレート)技術としてAdaptive-Syncにも対応します。このあたりの仕様は据え置き型並みと呼べそう

なお同モデルは、2020年1月に開催されていたCES 2020にてプレビューされていた製品。その時点でもモバイルディスプレイの範疇を超えたリフレッシュレートで話題となっていました。

関連記事:

世界初の240Hz駆動、17.3インチモバイルディスプレイ。ASUSが発表


ASUS XG17
▲本体の設置は付属の折りたたみ式カバーを併用するタイプ。モバイルディスプレイでは定番の方式です

モバイルディスプレイとして重要なサイズ感と可搬性に関しては、スタンドを含んだ本体サイズが399×250×10mm(幅×高さ×厚さ)、本体重量は約1.06kg。

画面面積やバッテリー容量を考えると、昨今のモバイルディスプレイにあってもかなりの軽量です(モバイルディスプレイは意外と重く、バッテリー内蔵では15.6インチでも900g前後が水準のため)。

一方でバッテリー容量は7800mAhと大きめで、駆動時間は240Hz駆動時でも公称3.5時間を確保します。さらに急速充電仕様として、USB PD 3.0とクアルコムのQuick Charge 3.0に対応。

USB PD対応ACアダプタでの充電(ただし出力ワット数は不明)では、「1時間充電で最大120分(240Hz駆動時)の連続プレイが可能」と謳います。

ASUS XG17
▲映像入力はUSB Type-C(信号はDisplayPort)とマイクロHDMIの2系統。汎用性の高い構成です。なお電源入力端子もUSB Type-C形状

映像入力端子は、USB Type-C(DisplayPort)とマイクロHDMI 2.0の2系統。HDMIも搭載するため、ゲーム機などとの接続も可能です。

ASUS XG17
▲HDMI端子も備えるため、当然ながらゲーム専用機との接続も容易。公式ページには、どこかで見たような形状のゲーム機とのイメージカットも

付属ケーブルも、USB-C to USB-C(DisplayPort over USB-C)ケーブルに加え、USB Type-C to USB Type-A変換アダプタ、さらにMicro HDMI to HDMIケーブルがセット。基本的な使い方ならば追加購入の必要がほぼない構成となっています。

本体の設置は、付属の「スマートカバー」を介するタイプ。このためか、一般向けモバイルディスプレイ『ZenScreen』シリーズの特徴である“ペン用の穴”(ペンを挿して簡易スタンドとして使える装備)は設けられていません。


ASUS XG17
▲昨今ではsRGB100%カバーな色域も珍しくありませんが、キャリブレーションシートまで付けての色較正を行なっているというのは立派なところでしょう

基本性能の点でも、ASUSの高級モデルだけあってか凡百の製品を凌ぎます。

まず液晶パネルの仕様は、17.3インチのIPSタイプ。色域としてはsRGBを100%カバーし、コントラストも公称1,000:1と、モバイルディスプレイの水準以上です。

しかしこの数値以上に注目できるのが、付属品に色較正を行なった証明となるキャリブレーションレポートを含む点。ともすれば、写真のレタッチなどでも実用性を持ったモデルとなるかもしれません。

ただし一方で輝度は300nitと、とくに昨今のノートPC用ディスプレイと比べると控えめ。それもあってか、製品仕様などでは、とくにHDR映像ソースへの対応は謳われていません。

ASUS XG17
▲もちろん縦置きにも対応。ただしこの場合、スピーカーは“片方に寄る”ことになるのが若干残念

また、サウンド面でも本気を感じさせる仕様となっており、USB接続時のD/Aコンバーター(DAC)としてESS社『ES9118』を搭載。同社の高音質シリーズ「SABRE」ブランドを冠するチップの搭載により、24ビット/192kHzロスレス信号などの入力を可能とします。

スピーカーの配置も、画面の底側ベゼルにステレオユニットを配置するという正統派の仕様となっています。ただしポータブルということもあってか、アンプ出力は1W+1Wと相応です。

そして、同社製据え置き型ゲーム用ディスプレイで特徴的なアシスト機能も搭載。

画面中央にFPS用の照準を重ね合わせ表示する「Aimポインター」や、RTSなどでのスキル時間測定に役立つタイマー表示、さらにディスプレイコントローラー側のフレームレートを表示できる「FPS表示カウンター」なども搭載。ゲームジャンル別の画質プリセット設定も8種類を備えます(ユーザー設定モード含む)。

ASUS XG17

このように本モデルは、モバイルディスプレイの枠のみならず、据え置き型の安価なゲーム用ディスプレイを超えるほどのリフレッシュレートと機能を備える点が特徴。モバイルディスプレイとしてみた場合は、7万円台前半と非常に高価な製品ではありますが、それを超えるオンリーワン性、そしてASUSの本気を感じさせる仕様が魅力のモデルと呼べるでしょう。

ともすれば、1年ほど後に「モバイルゲーム用ディスプレイの嚆矢(こうし)的モデル」として位置づけられる製品ともなりそうです。

Source:ASUS Web直販の製品ページ

 
 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: Asus, mobile, mobile display, usb-c, Display, asus rog, news, gear
0シェア
FacebookTwitter