昨今はノートPCでも採用機種が広がっている有機EL画面ですが、まだまだ採用例が少ないこともあり、価格の点ではなかなか手が届かないのが実情。しかしそんな中、採用を大きく加速しそうな注目モデルが、台湾ASUS(エイスース)から発売されました。

それが、13.3インチ・フルHD解像度の有機EL画面を搭載する『ZenBook 13 OLED』(モデル名:UX325)。同社公式Web直販やAmazonにて販売中です。最大の特徴は、実売で税込10万円を切る価格。そう、有機EL搭載ノートPCが一気に税込10万円を切ったのです。

それでいて携帯性は、約1.14kgの重量と、304.2×203×14.9mm(幅×奥行×厚さ)という本体サイズで、しっかりモバイルPCと呼べるレベル。

加えてPCとしての基本性能も、CPUにはIce Lakeこと第10世代Core i5を搭載し(ただしグラフィックスは弱めですが)、RAMは8GB、SSDは512GBのNVMe接続、Webカメラは顔認証対応。

拡張端子もThunderbolt 3端子×2基など、有機EL画面を除いても10万円を切るモバイルノートPCとして十二分な水準です。

【訂正:6月2日16時35分】搭載CPUのコード名と世代表記に冠して、当初Tiger Lake/第11世代Core iと表記しておりましたが、Ice Lake/第10世代Core iの間違いでした。読者の皆様、並びに関係者の皆様にお詫びし、訂正させていただきます。申し訳ございません。


搭載する有機ELパネルは、13.3インチフルHD解像度という、モバイルノートPCでは主流となっている大きさと解像度。

このクラスのノートPCでは貴重なHDR映像ソースの表示にも対応し、色域もDCI-P3を100%カバーするなど、イマドキの有機ELパネルとして水準以上の性能となっています。色の正確さに関しても、出荷時のPANTONE(パントーン)認証を受けています。

もちろんイマドキのモバイルノートPCだけあり、4辺ナローベゼル仕様。さすがに底面側は上位モデルに比べて幅はあるものの、画面占有率は約88%と水準以上の高さです。


CPUには、インテル製『Core i5-1035G1』を搭載。これはIce Lake(標準TDP 15Wタイプ)としてはGPUが弱めな末尾「G1」モデルのため、同CPUの特徴である「軽めのゲームであれば十二分にプレイできるほどのGPUパワー」ではないというグレード。

しかし一方でCPU部は基本クロックこそ1GHzながら、ターボ時は最高3.6GHz、4コア8スレッド同時処理対応など、しっかりと「Core i5水準」をキープ。10万円クラスとしては水準……とまでは行きませんが、相応に高い性能です。

また、CPUを支えるRAMは8GB(LPDDR4X-3200)をオンボードで搭載し、ストレージは512GB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x2)と、こちらも水準以上。とくにSSD容量は、この価格帯では256GBモデルも多い中で、頭一つ抜けています。

そして隠れた注目点は、モバイルノートPCとして重要なバッテリーが容量67Whと、このクラスとしては大きめな点。これにより公称バッテリー駆動時間も、最長16.2時間と水準以上のスペックとなっています。

拡張端子に関しては、Thunderbolt 3兼USB Type-C×2基にUSB Type-A(5Gbps)×1、マイクロSDカードスロットという構成。冒頭でも紹介したように(Thunderbolt 4ではなく)Thunderbolt 3に留まる点には注意が必要ですが、このクラスで2基という点は評価できます。

なお、昨今のASUS製モバイルノートPCらしく、3.5mmヘッドホンジャックは非搭載。その代わりにUSB Type-Cから3.5mmヘッドホンジャックへの変換アダプタ(DAコンバータ)が付属します。電源アダプタはType-C接続の65W出力仕様です。


主な仕様としては、

  • 本体サイズ……304.2×203×14.9mm(幅×奥行×厚さ)

  • 本体重量……約1.14kg

  • ディスプレイ……13.3インチ有機EL/16:9、1920×1080、リフレッシュレート60Hz(HDR対応、最大輝度400nit、色域はDCI-P3 100%カバー)

  • CPU……インテル製Core i5-1035G1 (TDP15W、4コア8スレッド、基本クロック1GHz、ターボ時最高3.6GHz)

  • GPU……CPU内蔵(インテルUHD グラフィックス)

  • RAM……8GB/LPDDR4X-3200(増設不可能)

  • ストレージ......512GB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x2)

  • バッテリー容量......67Wh(公称で最長16.2時間)

  • USB端子......Thunderbolt 3兼USB Type-C×2、USB Type-A(5Gbps)×1

  • 映像端子……HDMI×1(フルサイズ、バージョン非公開)

  • 拡張端子......マイクロSDカードスロット

  • Wi-Fi......Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)

  • Bluetooth……Ver.5.1

  • 生体認証機能......Windows Hello対応顔認証

  • 標準搭載OS......Windows 10 Home 64bit版

  • ACアダプタ……USB Type-C接続、65W

  • 付属品……USB-有線LAN(1000BASE-T)変換アダプタ、USB Type-C-3.5mmヘッドホンジャック変換アダプタ

といったところ。

▲キーボードは現行ZenBook 13モデルと共通の設計。右端にはPage Up/DownやHome/Endキーが置かれるタイプです(なお写真はUS配列ですが、製品ではJIS配列となります)

本機はこのように、有機EL採用という点を除いても税込み10万円のモバイルノートPCとして水準以上の基本性能を備えたモデル。そしてそれ以上に、何回も紹介しているように「有機ELディスプレイを搭載して税込10万円切り」という価格は非常に衝撃的です。

コストパフォーマンスが非常に高い大注目製品と呼べる本機。日本での有機EL搭載ノートPCの市場を広げるエポックメイキングな存在となるはずです。

 

▲天板にはZenBookシリーズのアイデンティティである同心円をあしらったデザインを採用。本体カラーは落ち着いた『パイングレー』です

Source:ASUS 製品紹介ページ