モバイル級の薄さで快速ゲーム。300Hz対応ノート「Zephyrus S」2機種の日本版がASUSから

300Hz液晶をはじめ、現行モデルから順当に強化

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年07月22日, 午前 11:00 in Asus
0シェア
FacebookTwitter
ROG Zephyrus S17

7月22日にASUSが日本向けに発表したゲーム向けPC群。ノートPCだけでも7シリーズ15モデル、加えてデスクトップPCが2シリーズ5モデルと、非常に手厚いラインナップとなっています。

関連記事:

日本発売決定、ASUSの2画面ゲームノート「Zephyrus Duo 15」は欲張りなゲーマー・ストリーマー向け

ASUSの大人気ゲーミングノートが世代交代、新ROG Strixシリーズ日本でも展開

本記事では、現行モデルでも人気の高い薄型ノートPC『ROG Zephyrus S』シリーズの2モデルについて紹介します。

Zephyrus S(ゼフィルス エス)シリーズは、ゲーム用ノートPCとして高い性能――いわゆる最新AAAタイトルもプレイできるGPUやCPU――を備えつつも、モバイルノートPCに近い薄さが特徴となるシリーズ。今回発表された2020年版の17インチと15インチのモデルでも、こうした美点を引き継ぎつつ基本性能をアップデートしています。


ROG Zephyrus S17
▲ASUS公式の特徴紹介。薄さと高性能の両立、そしてナローベゼル度の高さなどがポイントです

シリーズ上位となる17インチの大画面モデルが、『ROG Zephyrus S17』(GX701LXS)。大画面でありながら画面占有率が81%と高い3辺ナローベゼル設計により、15インチサイズ相当の筐体(ASUS)となる底面積縮小を実現しています。

左右と天側のベゼル幅は6.9mmにまで縮小されているため、とくに左右幅に関しては「ほぼ画面サイズ」と呼べるコンパクトさに。さらにZephyrusのアイデンティティである薄さは18.7mmと、モバイルノートPCに近いレベルを実現します。

本体サイズは399×272×18.7mm(幅×奥行×厚さ)、重量は約2.65kg。さすがに重さは17インチの高性能ゲーム向けノートに相応ですが、同クラスとしては持ち運びしやすいサイズ感です。

ROG Zephyrus S17
▲本体デザインは良い意味でシンプルな路線に。キーボードこそ光りますが、正面から見た外枠などは良い意味でゲームPCっぽさ控えめです

さて、現行世代と比べた最大の特徴は、液晶パネルにフルHD解像度(1920×1080)、最高リフレッシュレート300Hzという最新世代モデルを採用する点。公称応答速度は3msと速く、色表現に関しても“Pantone社のバリデーションに準拠”。視野角についても“IPS-level”と表現されており、高いレベルでまとめられた仕様です。

組み合わせるGPUにも、薄型ゲームノート向けとして、現状では実質的な最上位となるNVIDIAの『GeForce RTX 2080 SUPER Max-Q』を搭載。こちらも現行世代から強化された箇所で、グラフィックスヘビーなゲームタイトルでも高いフレームレートを確保します。

ROG Zephyrus S17
▲AAS機構(後述)により、液晶面を開いた状態では本体底面奥側のフラップもオープン。エアフローを強化して冷却性能を高めます

さらにASUS独自のGPUスイッチにより、画面の乱れを抑えるG-SYNCモードと、電力効率に優れるOptimusモードの切り替えが可能に。

電力効率も重視した電源系部品なども相まって、公称バッテリー駆動時間(JEITA 2.0測定)が約9.7時間と長いのも隠れたポイントです。当然軽負荷時ではありますが、実動でも4~5時間程度が確保できる水準です。

CPUには、インテルの第10世代Core iのうち“Comet Lake-H”のほうとなる『Core i7-10875H』を搭載。

TDP(発熱と消費電力の目安)が45Wとなる高性能ノートPC向けモデルで、8コア16スレッド対応、基本クロック2.3GHz、ターボ時最高5.1GHzという高水準の製品。非常に高いGPU性能に見合った処理速度を発揮します。

もちろん、その他の基本性能に関しても第一線級。RAMは32GBで速度はDDR4-3200。ストレージは1TBのNVMe SSD(PCI Express 3.0 x4接続)のモデルを搭載します。

ROG Zephyrus S17
▲天板はROGシリーズ共通の意匠となる、斜めラインとシリーズロゴの構成。AAS機構により持ち上がった底板の内側がライティングで光るのもポイント

これらの高性能な基幹パーツを支える冷却部品も、もちろん高水準なレベル。特徴的なのは、現行モデルでも評価の高い、薄さと冷却能力を両立する機構『AAS』(Active Aerodynamic System)を継続採用する点です。

液晶面を開くと底面の背後側にあるフラップが持ち上がり、その隙間からエアフローを確保することで、「持ち運び時には薄く、使用時には(実質的に厚くなるものの)高い冷却性能を発揮する」という難題をまとめています。

ROG Zephyrus S17
▲昨今のノートPCでは珍しい、キーボードは手前側に、タッチパッドはキーボード左側とした配置(ASUS得意のテンキー兼用タイプ)。冷却性能向上を狙った設計です

加えて、CPUとクーラー間の熱伝導素材に液体金属ベース製品を採用し、キーボードの手前側配置による冷却を有利とする部品レイアウトにしたことで、長期間の高負荷動作の安定性にも、ASUSのゲーム用ブランドであるROGシリーズならではの配慮を見せます。

隠れたポイントが、拡張端子の豊富さ。USB関連のみだけでも、Thunderbolt 3 (兼USB Type-C) ×1、USB3.1 Type-C(10Gbps)×1、USB3.1 Type-A(10Gbps)×1、USB3.0×2と“C2A3”端子を確保します。


ROG Zephyrus S15
▲こちらは15.6インチ版となるZephyrus S15。キーボードの手前にパームレストとタッチパッド部が来る設計のため、S17とは印象が大きく異なります

もう1台となるのが、15.6インチモデルの『ROG Zephyrus S15』(GX502LWS)。

こちらのGPUはNVIDIAの『GeForce RTX 2070 SUPER Max-Q』と、S17より1ランク下がるものの、発熱的な余裕度を活かし、18.9mmの厚さを保ちつつ、パームレスト付きキーボードの採用や2.0kgの本体重量などにより、使い勝手などを一般的なノートPCに近づけたモデル。

本体サイズも360×252×18.9mm(幅×奥行×厚さ)と、3辺ナローベゼル設計(ベゼル幅6.2mm)の画面などにより、15インチ級としてはコンパクト。ゲーム向けノートPCという枠を抜きにして、いわゆるスタンダードノートPCとも張り合えるサイズと重量感です。

ROG Zephyrus S15
▲ASUSによる解説では、現行モデルからの高速化と冷却の強化がポイントとして挙げられています

こうした基本コンセプトは現行モデルから継承されたものですが、液晶パネルやGPU、CPUといった基幹パーツは最新世代にアップデートされています。

中でも注目は、やはり液晶パネルでしょう。こちらも最高リフレッシュレート300Hzに対応した、フルHD解像度のパネルを採用。

品質に関してもS17と同様、公称応答速度は3ms、色表現は“Pantone社のバリデーションに準拠”。視野角についても“IPS-level”と表現されています。

ROG Zephyrus S15
▲冷却機構と外観上での特徴となるAAS機構はS15にも搭載。液晶面を開くと連動して底板が持ち上がります

また、GPUは先述のようにS17から1ランク下がりますが、CPUはS17と同じ『Core i7-10875H』を搭載。TDP 45W版“Comet Lake-H”の中でも高速なグレードとなる同CPUにより、CPUに負荷が掛かる最新ゲームタイトルや動画編集などでも高い応答性を実現します。

加えて、RAMやストレージもS17と同一仕様。前者は32GB/DDR4-3200、後者は1TB/NVMe SSDと、容量と速度ともに高レベルな仕様で、ヘビーユーザーからの高負荷にも耐える設計です。

冷却機構に関しても、Zephyrus SシリーズならではのAAS機構や液体金属ベースの熱伝導素材といった特徴をS17より継承。TDP値115Wとなる高性能GPUをはじめ、本来であれば本体サイズでは冷却しきれないほどの発熱となる高負荷時でも、要求される継続冷却性能を確保します。

ROG Zephyrus S15
▲天板デザインもシリーズの意匠を継承したもの。底板内部でワンポイントとなるRGBライティングも、S17と共通です

このように、2020年版Zephyrus Sシリーズは、ゲーム用PCとして高い性能を保ちつつ、(未使用時は)非常に薄い」という基本的なコンセプトを継承しつつも、基本性能や冷却性能を着実にアップデートしたという性格のモデル。

多少余談となりますが、現行世代においては、15インチ機(Zephyrus S GX502GV)にいわゆる“傍系モデル感”がありました。しかし今世代のS15は、今後のメインストリームとなる外装デザインで仕上げられています。こうした立ち位置の変化も隠れた見どころではないかと思います。

いずれにせよ、300Hz対応液晶をはじめとする各所のアップデートにより、今後のゲーム向けノートPCとしても高い水準を確保できるモデルとして更新されたことは間違いないところ。もちろん、現行モデルでも需要があった「持ち運べる超高速ノートPC」としても第一線級に仕上がっています。

関連リンク:ASUSU


【Engadget Live】iPhone 12発売日速攻レビュー

 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: Asus, asusrog, laptops, note pc, ROG Zephyrus S15, asus rog, news, gear, gaming
0シェア
FacebookTwitter