macOS Monterey
MacRumors

macOS Montereyでは、プライバシー保護の一環として「アプリがマイクにアクセスしている時は、画面上部のコントロールセンターにオレンジ色のドットが表示される」機能が追加されています

これによりオーディオ・ビジュアルアーティスト(リアルタイムで映像や音響による表現を行う芸術家。以下AVアーティスト)らがライブパフォーマンスの邪魔になっているとして、本機能を無効にするオプションをアップルに求めていると報じられています。


焦点となっている機能は、macOS Montereyでカメラやマイクを使うアプリがあると、メニューバーの「コントロールセンター」アイコンのすぐ横に色つきのドットが表示されるというもの。緑色のドットはアプリが現在カメラを使用中であることを、オレンジはアプリがマイクにアクセスしていることを意味します。

このドット表示は、ユーザーが知らないうちにバックグラウンドのアプリがアクセスすることを封じ、会話や映像を盗聴したり録画されるといった事態を防ぐための対策です。


しかしAVアーティストにとっての問題は、このドットが外部プロジェクターやLEDウォールといった外付けディスプレイにも表示されてしまうため、ライブのビジュアルパフォーマンスにも悪影響を及ぼすこと。

メニューバーはmacOS Monterey側で非表示にできますが、その状態ではこのドットがさらに大きく表示されてしまい、かえって問題が悪化してしまいます。


音楽と映像のプロ向けサイトCDMに寄稿したPeter Kirn氏は、ライブで使われるビジュアルは音声反応型グラフィックスを生成するためにマイクやライン入力を使うことが多いため、さらに酷いことになると指摘しています。


ほかデジタルビデオのリアルタイム操作に重点を置いた「Isadora」の開発責任者Mark Coniglio氏は、公式フォーラムへの投稿でAVアーティスト仲間らに注意を促しています。

さらに、現状のままでは何千人もの観客向けのライブパフォーマンスにMacが使えないため、本機能をすぐ無効にできるようなアップデートをアップルに求めるように呼びかけています。


このドットに関しては、一応は非公式のコマンドラインツール「undot」を使って消すことはできるようです。が、このツールは今後のmacOSアップデートで動作しなくなるかもしれません。本来あるべきセキュリティ機能を実質的にブロックするものであり、アップルが嫌がる可能性があるからです。


この問題は、不幸にもプライバシー保護機能とアーティストの表現が衝突した格好ですが、それ以外のプレゼンテーションでもドットの表示は目的に支障をきたす可能性もあるはず。アップルの対応を待ちたいところです。


Source:MacRumors