Rakuten BIGのベース? 中国で品切れ続く『世界初スマホ』ZTE AXON 20 5G(山根博士)

ディスプレイに溶け込むインカメラ搭載

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年10月12日, 午前 09:20 in rakutenmobile
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AXON205G

ZTEが9月1日に中国で発表したAXON 20 5Gは、ディスプレイの上部にフロントカメラを埋め込んだ世界初のスマートフォン。同じディスプレイを採用する楽天モバイルから発売されたRakuten BIGのベースモデルとみられています。中国では発売後から人気が急上昇し、公式のオンラインストアでも品切れ状態が続いているとか。

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AXON 20 5GはチップセットにSnapdragon 765Gを搭載、ディスプレイサイズは6.9インチ2460x1080ピクセル、フロントカメラは3200万画素でディスプレイの上部に内蔵されています。正面から見るとフロントカメラが見えず、カメラが埋め込まれているとは思えません。しかしフロントカメラを起動するとディスプレイを透過して写真やビデオ撮影を行えます。

AXON205G

背面カメラは4つ、バッテリーは4220mAhです。基本スペックを見るとRakuten BIGとほぼ同等であり、AXON 20 5GがRakuten BIGのベースモデルであることは間違いないでしょう。

背面は光沢ある仕上げですが指紋がつきにくくなっています。光りのあて具合によって湾曲状のカーブを描く模様が浮かび上がる様はエレガントなイメージ。高級感も味わえます。左下側には「AXON 5G」の表記。AXONシリーズの5G対応モデルはみな同じ表記がされており、ソフトバンクから発売されているAXON 10 Pro 5Gも同等です。カメラは6400万画素の広角と800万画素の超広角、200万画素のマクロと200万画素の深度測位。Rakuten BIGもこのカメラ構成は同じです。

AXON205G

本体の側面は右側に電源ボタンとボリュームボタン、下部にUSB Type-C端子とSIMカードスロットを備えます。手に持った第一印象は「とにかく薄い」というものでした。本体サイズは172.1 x 77.9 x 7.98mm、重量は198g。この大きさで8mmを切る厚さはZTEの開発陣の執念を感じられます。ちなみに同じ6.9インチディスプレイを搭載するGalaxy Note20 Ultraは厚さが8.1mm、Galaxy S20 Ultraは8.8mm。AXON 20 5Gの薄さがどれほどかわかるでしょう。

AXON205G

なおRakuten BIGは約174 x 約80 x 約9mm、約227gですから本体のサイズ・重量はAXON 20 5Gより若干増えています。AXON 20 5Gは防水防塵は非対応のため、その分スリムなのかもしれません。

AXON205G

フロントカメラはディスプレイを斜めから見るとうっすらと見えますが、本体を使っているときに目立つことはありません。直射日光下などではより目立つものの、折りたたみスマートフォンのヒンジ部分の筋のように「はっきりと見える」ものではなく、あまり気にはならないでしょう。

AXON205G

フロントカメラを使って自撮りしてみると、明るい室内で自分の顔を写す程度ならば普通に使えそうです。拡大してみるとややぼかしたような印象も受けますが、これはカメラの上にディスプレイが乗っていることからそのような写りになるのでしょう。Rakuten BIGも同じカメラを搭載しているはずで、写り具合も同じという印象です。

AXON205G

フロントカメラを隠す必要性は6.9インチの大型ディスプレイを使って動画を見ると実感できます。ディスプレイのサイズが大きくなればなるほど、動画の臨場感や没入感も増していきます。しかしその動画の一部がかけていたら気になってしまうでしょうね。

AXON 20 5Gで動画を再生してみると、遮るものが無い大きい表示に快感を覚えます。なおフロントカメラを隠す方法としてポップアップ式カメラもありますが、構造が複雑になる上に故障率も高まってしまいます。ディスプレイへのカメラ埋め込みはコンテンツ再生を考えたときに利点は高そうです。

AXON205G

なおAXON 20 5Gのカメラはビデオ設定に多彩なモードが用意されています。Vlog向けのショートビデオを簡単に撮れるVlogモードも用意。またAIを使い、動画録画中に話をするとそれを字幕にする機能も搭載しているとのこと。YouTubeビデオを作成するときに便利でしょう。そしてMOVIE MODEでは全画面、20.5:9のアスペクト比での動画撮影もできます。

AXON205G

20.5:9で撮影した動画は、アスペクト比の異なる他の機種で再生すると上下に黒帯が出てしまいます。しかしAXON 20 5Gで撮影し、AXON 20 5Gで楽しむのであれば問題はありません。全画面で動画を撮り、全画面で動画を見る。こんな体験はAXON 20 5G以外のスマートフォンではなかなかできないのではないでしょうか?

AXON205G

さてカメラ周りをよく見てみると、4つ並んだカメラそれぞれの間隔はRakuten BIGとかなり似ています。しかしフラッシュの位置は異なるので、カメラモジュールが同じでフラッシュ位置だけ別にしているのでしょうか。超広角カメラは80度の画角、マクロは4cmまで寄ることができます。

AXON205G
AXON 20 5G
AXON205G
Rakuten BIG

AXON 20 5Gの中国での価格はRAM6GB+ROM128GBモデルが2198元(約3万5000円)、RAM8GB+ROM256GBモデルが2798元(約4万4000円)。Rakuten BIGが同等性能で6万9800円(税込)であることと比較するとかなり安く感じられます。

ただし中国ではSnapdragon 765G搭載の5Gスマートフォンの価格が2000元(約3万2000円)前後のものが多いために、他社との対抗上、価格をあまり引き上げられないというジレンマもあります。またRakuten BIGは防水対応、Felicaも搭載しています。単純に「中国は安い、日本は高い」というわけではありません。

AXON205G

筆者はGalaxy Note20 UltraとRakuten BIGを使っていることもあり、AXON 20 5Gを触ってみても「大きすぎる」とは思いませんでした。もちろん手の小さい人にはやや操作しにくいでしょうから、この大きさで動画や写真、SNS表示をして魅力を感じられる人向きの製品と思われます。4キャリアが5Gを開始した今だけに、AXON 20 5Gもぜひ日本で発売してほしいと感じました。

なお中国では著名なアーティスト、Sam Falconer氏がパッケージデザインを担当。それぞれの色にはアルバート・アインシュタインなど歴史的に有名な科学者の名前が付けられ、それをイメージしたイラストと、同じデザインのケースが付属します。世界初の機能を搭載したスマートフォンだけに、こんなところにもこだわって販売されているのです。

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