Red Candle Games
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中国国家主席を揶揄するメッセージが含まれていたとして発売停止になっていた台湾のホラーゲーム『還願 DEVOTION』が、ゲーム販売プラットフォームGOG.comに登場し、12月18日再発売と一時表示されました。しかし程なくしてその販売ページが表示されなくなり、ぬか喜びさせられたファンの間で憶測を呼んでいます。

『還願 DEVOTION』は1980年代の台湾に暮らす家族の生活に起こった悲しい出来事を追体験する形で進行していくホラーゲーム。薄暗く荒廃した、独特のノスタルジックな世界観のなかじわじわとプレイヤーを恐怖に陥れていくゲーム性は多くのゲームメディアから好評を得ていました。しかし、ほどなくして、ゲーム内の一部グラフィックに冒頭に記した問題があることが発見されて問題に発展。ゲーム制作元のRed Candle Gamesはそれが「本来削除されるはずだったデータアセットを削除し忘れたもの」だと釈明し謝罪。すぐに差し替えを行い幕引きをはかりました。

しかし騒動は収まらず、「技術的な問題のため」Steamでの販売を停止。さらにゲーム内にこれ以外の問題が残されていないかを再確認するため再発売には時間を擁するとしました。その後もSteamでの販売は再開されず、中国での販売パートナーだったIndieventは当局から影響許可取り消しの処分を受ける結果に陥るなど問題は尾を引きます。

事態がやや好転したかに思えたのは、今年6月に台湾在住者向けに限定でパッケージ版としての限定再発の予約受け付けが行われたこと。パッケージはその後7月に発送され、Red Candle Gamesはひきつづき「より多くの人々にこの作品を届けるべくあらゆる可能性を試す」としていましたが、その後は音沙汰のない状態が続いていました。

そして12月16日、Red Candle Gamesは突然、Steamとは別のゲーム販売プラットフォームGOG.comで『還願 DEVOTION』を18日より販売するとツイートしました。価格も内容も以前と変わらず、日本語の字幕もあるということで、国内ファンからも歓喜の声がわきあがっ…たのですが、喜びも束の間。

記事執筆時点で確認したところ、GOG.comの販売ページが再び表示されなくなっています。これがどういうことなのか、再び何らかの障壁が立ちはだかったのか、単なるページ表示内容の修正のための一時的なものなのかはわかっていませんが、18日には無事に発売になってほしいところです。

※追記:GOGは当初、『還願 DEVOTION』のページを削除したことに対し沈黙していたものの、数時間後に「多くのゲーマーたちからメッセージを受け取った結果、このゲームをストアで販売しないことを決定した」とツイートしました。記事執筆中に確認したところでは多くのゲーマーの反応はほぼすべてが好意的なものだったはず。となるとGOGは好意的な反応のあるゲームは販売しない方針なのか、そうでなければ、どこかわれわれには見えない”ゲーマー”なる存在が、闇にまぎれてGOGに再販反対のメッセージを送ったのかもしれません。名作とも言われたこのゲームですが、ゲームそのものにかけられた何者かからの呪いはまだ解けていなかった模様です。

source:Red Candle Games(Twitter), GOG.com