太陽電池とボタンで発電するゲームボーイを開発。電源も環境面も「持続可能」

画面がちょっと小さいけれど…

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年09月5日, 午前 08:00 in gameboy
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Northwestern University
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米ノースウェスタン大学とオランダのデルフト工科大学が、電池なしで永久にプレイし続けられるゲームボーイを製作しました。本物のゲームボーイと同じプロセッサーを備え、オリジナルのゲームボーイ用カートリッジを動かすことが可能です。

研究者らは、製造にコストがかかり、環境に有害、なおかつ最終的には埋め立て処分になるバッテリーをポータブルゲーム機から取り除くことで、環境面でもゲームプレイの面でも持続可能なゲーム機を作ることができると考えました。

そして史上最も人気のある携帯ゲーム機のひとつである「ゲームボーイ」をバッテリーなしで使えるようにすることを考えました。このバッテリーいらずのゲームボーイは、内部の回路基板にゲームボーイと同じCPUを搭載します。またゲームカートリッジも本物を使うことができます。

しかしゲームボーイ本体側の基板にはオリジナルは使えないため、研究チームはエミュレーターを試用することを選択しました。ただ、エミュレーターはかなりの計算能力を必要とするため、その電力の消費も大きくなります。

そこで、電池なしで動かし続けられるようにするため、筐体前面に太陽電池をそなえるだけでなく、ゲームプレイ中に幾度となく押すボタンに発電機能を組み込み、コンデンサーに蓄電する仕組みを作り上げました。

さらにもし、ゲームをプレイ中に必要な電力が足りなくなったときに備え、チームはシステムに不揮発性メモリーを採用しました。仮に電力が足りなくなってゲームが途中で止まってしまっても、セーブ処理すら必要なく、あとで電力が回復したときに速やかにゲームを復帰させることが可能です。

とはいえ、このシステムが使う電力の多くは太陽電池に依存しています。そのためゲームをしている場所が暗くなるとやはり電力不足になってしまうとのこと。またシステムには音源が搭載されていないおらず、ゲームのBGMや効果音もないため、プレイ体験は決して快適ではありません。

Northwestern University
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それでも、研究チームの共同リーダーであるデルフト工科大学のPrzemyslaw Pawelczak氏は「このようなプラットフォームを使用して、ユーザーに楽しさと喜びをもたらす持続可能なゲームシステムを作成することが可能」になるだろうと述べています。

ちなみに任天堂は3日、ゲームボーイの祖先とも言える「ゲーム&ウォッチ」の新作を突如発表しましたが、このようなポータブルゲーム機も、今回の研究のような自家発電技術が進化し実用レベルに至れば、いずれ電池交換やバッテリーの充電なしに遊び続けられるようになるかもしれません。

source:Northwestern University

 
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