アップルが、アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載の完全無線イヤホン『Beats Studio Buds』日本版を発表しました。同社傘下のオーディオブランド『Beats by Dr. Dre』より発売される新モデルです。

本体カラーは、Beatsレッドとブラック、ホワイトの3色構成。アップルストアでの直販価格は税込1万7800円。なんとノイキャン搭載モデルながら、AirPods(税込1万9580円)より手頃な設定になります。

ただし発売日は「2021年夏予定」と、しばらく先。Webアップルストアでも販売ページは既にありますが、バッグへの追加はできない状態です。


このBeats Studio Budsは、5月に配布されたiOSのベータ版内に画像データが発見されたことから「近日登場か」とウワサになっていたモデル。また同月には、米国NBAのスター選手であるレブロン・ジェームズが本機らしきイヤホンを装着した写真をInstagramに投稿し、Beatsとアップルのファンの間で話題ともなりました。

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最大の特徴は、やはりANC搭載という点。“Beatsブランドの完全無線イヤホンとして”初のANC搭載機種ともなります(同社製ヘッドホンでは既にANC搭載が定番のため、このような表現になります)。

そして、ブランドは異なるもののアップル製品であることから、Apple Musicのドルビーアトモス空間オーディオ(3Dオーディオ)にもバッチリ対応。

また今回公開された価格が手頃だったことから、お買い得度という点も特徴となるでしょう。とくにApple Music会員であれば、AirPodsより安価で空間オーディオが楽しめるモデルという点は、強力なアピールポイントとなるはずです。

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一方で、気になるコントローラーチップに関しては、現状ではモデル名の記載がなく、「進化したデジタルプロセッサ」といった紹介に留まっています。

「ヘイ、Siri」呼びかけでのハンズフリー起動に対応する点、そして空間オーディオ対応ということから、Apple H1の可能性も大きそうですが、このあたりは発売後(あるいは発売前)の解析を待つ必要があるところでしょう。

さて、ANC機能は(イマドキの製品としては当然でもありますが)外部音取り込みモードも搭載する、2種類のモードを備えるタイプ。「モードの切り替えはボタンを1回押すだけ」と、シンプルな点もアピールされています。

続く特徴は、「水の飛まつに対して保護」される、IPX4レベルの耐汗・耐水性能を備える点。Beatsはスポーツ志向の強いブランドでもあることから、ファンにとってはここは重要なポイント。保護等級としては、上位モデル『Powerbeats Pro』と同じとなっています。

そして、イヤホンとして重要なドライバーユニットは、独自開発となる直径8.2mmのデュアル・ダイヤフラムタイプ。ドライバー自体(そしてマグネットやコイル)は1組ながら、振動板を2枚とした構造です。

加えてハウジング(音響室)も、内部を2部屋に区切ったデュアル・チェンバータイプ。これにより、クリアなサウンドと高度なステレオセパレーションを実現した点を謳います。

Beats Studio Buds 日本版

さらにバッテリー駆動時間もイマドキの製品らしく高水準。ANCや外部音取り込みモードをオンの状態で、本体のみでも最長5時間。充電ケースとの併用では最長15時間を確保。さらにANCをオフにすれば、それぞれ最長8時間/最長24時間まで延長できます。

加えて急速充電機能『Fast Fuel』にも対応し「5分の急速充電で最大1時間再生」をアピールします。

充電ケース自体の大きさも、2021年モデルらしく非常にコンパクト。なお端子はもちろんUSB Type-Cで、付属ケーブルもType-C to Type-C仕様です。


またBeatsブランド製品のため、Android用にもアプリが用意される点も特徴。アプリ側からの基本操作や、バッテリー残量をはじめとするデバイスの状態確認、ファームウェアアップデートなどがアプリから行なえます。

もちろんiPhoneやiPadでは、AirPodsシリーズと同じく、OS標準レベルでこれらをサポートします。

そしていわゆる高速ペアリングも、iPhone/iPadのみならず、Androidも対応。iPhoneとiPadではAirPodsなどでおなじみのワンタッチペアリングが、そしてAndroidでは『Fast Pair』が使えるため、幅広い機種で素早い接続が可能です。

さらに、iPhoneやiPadの『探す』アプリのみならず、Android搭載機の『端末を探す』にも対応。なお、この両環境に対応するのはBeats製品でも初めてとのこと。

こうした「機器側の環境を選ばず、なおかつiPhoneでも高い機能が保てる」というのはBeatsブランドの立ち位置あってこそですが、本機はそうした点がさらに高いレベルで実現されている、とも呼べます。


Beats Studio Buds 日本版

このようにBeats Studio Budsは、アクティブノイズキャンセリング搭載のみならず、AirPods並みのといっても過言ではない(アップル製品ならではの)iPhone/iPad対応度に加え、手厚いAndroid環境サポートにまでを網羅し、さらに価格の点でも注目できるという、欲張りな新モデルとなっています。

とくに価格の面では「良い意味で予想を裏切られた」「これなら欲しい」といった方もおられるのではないでしょうか。2021年の完全無線イヤホンは、ソニー『WF-1000XM4』が既に大きな話題となっていますが、本機もお買い得度や汎用性の点で、間違いなく注目できる水準のモデルと呼べそうです。


Source:Apple Store製品ページ共同通信PRWire(ニュースリリース)