米アドビのCMOであるGayle Kestenさんが、ブログに興味深いレポートを公開しています。調査によれば、米国のスマートスピーカー所有者の36%が、コロナ禍、音楽やエンターテインメントを楽しむ目的で、デバイスをよりたくさん使用するようになったとのこと。特に若い世代でその傾向が強いようです。

筆者自身も自宅にいる時間が長くなったのに伴い、スマートスピーカーで音楽を聞く機会が以前よりも増えたと感じています。となれば、もっといい音で……という欲求も高まってくるというもの。そんな折りBelkinから、フランスの新興オーディオメーカーDevialet社と共同開発したスマートスピーカーを発売されたので、試してみました。

▲いかにもスマホを置きたくなるデザイン。家でのスマホの定位置になりそうだ

「SOUNDFORM ELITE Hi-Fi スマートスピーカー」はGoogleアシスタント対応のスマートスピーカー。まだ設立されて十数年ながら、オーディオファンの間で高い評価を得ているDevialet社の特許技術を採用するほか、35mmのフルレンジドライバーと70mmのウーファードライバーを2つ搭載。出力音圧レベルは最大90dB SPLとなっています。

実際にいろんな音楽を試聴してみましたが、ウーファーが強すぎず弱すぎずいい案配で効いていて、大音量ではもちろん、ボリュームを20%くらいまで絞っても、低音の響きをしっかりと感じることができます。筆者が普段使っている初代の「Google Home」と聴き比べてみると、低音だけでなく、音のクリアさや広がりにもはっきりと違いがありました。特にスピーカーの真正面でなくても音がクリアに聞こえる点は、家事など何か作業をしながら音楽を聴くことの多い、筆者の使い方に向いていると思いました。

サイズは高さ168.5×幅162.0×奥行き162.0mmで、重さは1250g。球体をスパッと斜めにきったようなデザインで、この斜めになったところにBelkinの製品らしく、置くだけでスマートフォンに給電できるワイヤレス充電台が備わっているのが、このスピーカーの最大の特徴となっています。スマホを置くスペースの前にはタッチセンサー式のボタンもあり、このボタン部分も斜めになっているので、多少高い棚の上などに設置しても操作がしやすいです。

belkin smart speaker review
▲初代「Google Home」(写真右)と並べると、大きさが倍ほど違う。ベッドサイドに置くにはちょっと大きめ

ちなみに「Google Home」はミュートボタンが背面にあるので、押すときに手探りする必要があったのですが、そういう面倒くささがないのも好印象。一方で設置スペースはGoogle Homeの倍ほど必要になります。スマホを充電することを考えると、ベッドサイドなど手の届く場所に設置したいところですが、そうするにはやや大きいかもしれません。

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▲音量のアップダウンや、曲のスキップ、ミュート、Bluetoothペアリングなどの操作が可能だ
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▲前面に音声を認識すると光る4つのLEDがある。ライトの数で音量なども確認できるしくみだ
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▲やや大きめのACアダプターが付属。本体からコネクタが出っ張らないデザインになっている

使用する際のセットアップは、基本的にGoogle純正のスピーカーと同じで、Google Homeアプリを使用します。ACアダプターをつないでアプリを立ち上げると、すでに「Belkin Smart Speakerをセットアップ」というメニューが表示されているので、これをタップし、手順に従って設置場所、Wi-Fi、使用する音楽や動画サービスを選ぶだけです。すでにアプリを使っていれば、スピーカーを追加するのはとても簡単。初めてアプリを利用する場合も、最初にGoogleアカウントをひも付ける以外は、同様に手順に従うだけなので、迷わずセットアップができるでしょう。

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▲「Belkin Smart Speakerをセットアップ」をタップして手順に従うだけと簡単。音楽配信サービスを利用すれば、音声操作で手軽に音楽を再生できる
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▲設定メニューで設定できる項目はGoogle純正のスピーカーとほぼ同じ。好みにあわせてイコライザーの低音、高音を調整することもできる

「ねぇGoogle」と、Googleアシスタントに話しかけてできることも、基本的にGoogle純正のスピーカーと同じです。タッチセンサー式のボタンを挟むように2つのマイクが配置されていて、環境にも寄りますが、5メートル以上離れた場所から小声で呼びかけても反応するくらい感度は良好。大音量で音楽を再生中でも、ちゃんと声を聞き取ってくれます。

音楽は「YouTube Music」「Spotify」などの配信サービスを通じて楽しむことができ、リクエストした曲やアーティストに応じたプレイリストが再生可能。筆者は「YouTube Music Premium」の会員ですが、このように有料会員になっていれば、聴きたい曲をダイレクトに指定したり、気分にあわせた選曲も楽しめます。

このほか、同一Wi-Fi内に他のスマートスピーカーがあれば、グループ化して一緒に音を鳴らすことも可能。またスマホとBluetooth接続して、スマホ内の音楽を出力することも可能。ただしその際は事前にBluetoothボタンを3秒間タッチしてペアリングする必要があり、再接続もスマホのBluetooth設定から操作が必要です。充電台に置くだけでペアリング、即再生とはいかないのが、ちょっと残念なところです。

最大の特徴であるワイヤレス充電台は、最大10Wの急速充電に対応。「iPhone 12」シリーズで新たに採用されたMagSafeは最大15Wなので、それよりは劣るものの、試しに「iPhone 12 Pro」を充電してみたら、約1時間で40%まで復活。約3時間40分で満充電になりました。なお充電中に大音量で音楽を聴いても、ウーファーの振動が響かない設計なので、スマートフォンが動いたり、倒れたりする心配はありません。平置きタイプのワイヤレス充電器のように、ずれていて充電されていないという失敗も少ないので、位置合わせに神経質になる必要がないのもうれしいポイントです。

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▲充電中は本体上部の小さな穴からLEDの光が見える。スマホが端に寄りすぎているとうまく給電されないこともあるが、位置合わせは難しくない

カラーは写真のホワイトのほか、ブラックも選択できます。メーカー想定価格は4万2550円でGoogleアシスタント対応のスマートスピーカーの中では比較的高価格ですが、Devialet社による高いサウンド性能に加え、ワイヤレス充電台も備わっていてスマホの定位置を作れると考えれば、十分に納得できる価格ではあります。スマートスピーカーで音楽をより良い音で楽しみたいなら、検討する価値があります。