Greg Nash - Pool/Getty Images
Greg Nash - Pool/Getty Images

米国のバイデン大統領は、前任者が行ったあらゆる政策を確認し、それらの多くを元の姿に戻そうとしています。しかし、前大統領が独立の新軍種として設立した宇宙軍については継続する意向だと報じられています。

ホワイトハウス報道官のジェン・サキ氏は前日、バイデン大統領が宇宙軍医大してそれほど満足していないことを示唆したため、マスコミ界隈ではトランプ氏が空軍から独立させた宇宙軍をバイデン氏が元の鞘に戻すのではとの観測が生まれていました。しかし、サキ氏はこれを否定、「宇宙軍はバイデン政権からの完全なサポートを得ています」と記者団に説明しました。

現在の宇宙軍が設立されるまでは、宇宙に関する防衛などは空軍内の宇宙司令部が受け持っていました。しかし、トランプ大統領は軌道上やその向こうの宇宙空間で起こる国家安全保障上の脅威、たとえば対衛星兵器(ASAT)などによる攻撃などを想定し、それらを防衛するには独立した宇宙軍が必要だと考えました。

一部世間の目からは、たとえばSFドラマ/映画『スタートレック』のロゴマークによく似たエンブレムを見ても、宇宙軍はトランプ氏の表面的な発想によるプロジェクトに過ぎないと思われていました。しかし、バイデン氏が宇宙および国家安全保障に関する政策については超党派で進められるべきだと考えていることは就任前の昨年11月の段階から伝えられており、トランプ氏ほど思い入れがあるわけではないとされるものの、宇宙軍についても継続すると言われていました

なお、仮に宇宙軍を解散させようと思ったところで、すでに独立の軍種として認められた組織の解体には新たな法案を作って議会を通さなければなりません。もはや、おいそれと大統領の一存でできることでなくなっているのならば、すでにあるその組織を有効に機能させようと考える方がスマートというものです。

Source:Reuters