William B. Plowman/Getty Images
William B. Plowman/Getty Images

ジョー・バイデン次期米大統領は、合衆国科学技術政策局(OSTP)局長を閣僚級の地位に昇格し、遺伝子研究の草分け的科学者エリック・ランダー氏を指名しました。バイデン氏の政権移行チームによると、ランダー氏はハーバード大学およびマサチューセッツ工科大学の教授で、ヒトゲノムに関する研究に貢献した研究者であり、バイデン政権では大統領の科学技術顧問も務めることになるとのこと。

バイデン氏はホワイトハウスの科学チーム任命における声明で「科学は常に私の政権において最優先であり、(任命した)世界的に著名な科学者たちは、われわれの行うあらゆる物事が科学、事実、真実に基づいていることを保証します」と述べ「パンデミックを終わらせ、経済を回復させ、すべての米国人の生活をよりよくするための新たなブレークスルーを追求するために、彼らの信頼できる導きが不可欠になるだろう」としました。

ランダー氏は「次期大統領をサポートし、可能性の限界を押し広げるために、多くの聡明な頭脳たちとともに仕事ができることをうれしく思います」とコメントしました。

バイデン氏は選挙運動の際、トランプ大統領が任期中に気候変動を無視した政策をとり、新型コロナ予防に消毒薬を注射することを提案するなど、科学への信頼を損ねていると批判していました。そして、大統領選における公約として医学やクリーンエネルギーなどといった米国の研究開発に資金を投じるとしています。

とくに新型コロナウイルスのパンデミックを終息させることはバイデン氏の初期戦略の柱であり、OSTP局長に科学の専門家を据えることは、新型コロナウイルス用ワクチンに関する正しい情報に基づいた意思決定のためにも重要なことであるはず。就任が認められれば、トランプ政権の科学を否定する政策とは一線を画す

なお、ランダー氏がバイデン氏とともに仕事をするのはこれが初めてではありません。ランダー氏はオバマ政権時代、大統領の科学技術顧問会議の外部共同議長を務めていました。

source:Biden - Harris Transition, Nature