Chesnot / Getty Images
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Bitcoin(ビットコイン)の大幅な機能アップデートとなるTaprootのロールアウトが日本時間14日14時15分頃に確認されました。これは2017年に実施されたSegWitと呼ばれる変更以来のコードレベルの更新となります。

暗号通貨(暗号資産、仮想通貨)はブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術に基づくものであるため、一般的なソフトウェアのアップデートのように正式な開発元があるわけでもなければ、中央サーバーから新しいバージョンを配信して利用者にそれを適用させるといった方法は使えません。

Bitcoinの場合、このような機能アップデートは新しいコードの採用を支持するマイナー(採掘者)が全体の一定割合以上に達したのが確認された時点で採用が決定され、その後数日のあいだに、マイナーとノード(Bitcoin取引のネットワークに含まれる端末)運用者が新しいコードに対応するソフトウェアを導入し、新しいコードによる運用を開始(アクティベート)します。そのアクティベートが今回確認されたということです。

Taprootのアップグレードでは、暗号署名フレームワークであるECDSAの使用が廃止されました。その代わりとしてシュノア署名と呼ばれる技術を導入し、より複雑な取引(マルチシグネチャウォレットからの取引など)を他の取引と同じように見せかけることで、取引のプライバシーとセキュリティを向上するとともに、トランザクションの効率面でもメリットを発揮します。このため、今後のBitcoinの普及拡大による取り引きの増加にも対応しやすくなることが期待されます。

今年はエルサルバドルで法定通貨として扱われることが決まったほか、米国では映画館チェーンのAMC Theatersが決済に利用可能とするなど、Bitcoinの社会への浸透が一層進んだ印象です。また世界的な金融街のあるニューヨークでは次期市長のエリック・アダムズ氏が最初の3回の給与をBitcoinで受け取ると発言しています。

Source:The Block