Joe Skipper / Reuters
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米国連邦請求裁判所は、ジェフ・ベゾスの航空宇宙企業Blue Originが、イーロン・マスクのSpaceXが獲得した有人月着陸船開発の契約についてNASAに対して起こした差し止め訴訟で、Blie Originの請求を却下する判決を下しました。

Blue Originは判決に対する声明を出し、この結果がBlue Originにとって部分的にではあるものの勝ち得たものもあったと表現しました。この案件は有人月着陸船開発の調達における「重要な安全性の問題を浮き彫りにし、競争を促進しつつバックアップとしての役割を果たす「偏りなき」プロセスの必要性を示すことができたとしています。Blue Originは上訴するかどうかをまだ明らかにしていません。ベゾス氏は、判決は「我々が望んだものではない」としつつも「裁判所の判断を尊重する」とツイートしています。

一方、NASAとSpaceXはBlue Originからの訴訟を受けて着陸船開発の作業を一時ストップしていましたが、NASAは声明のなかで判決が出たことからSpaceXとの作業を「可能な限り速やかに」再開すると述べています。CNBCは、週明けには作業が再開されると伝えています。SpaceXはコメントを出していません。

NASAの月着陸船開発契約に関しては、当初はSpaceXとBlue Origin、そしてDyneticsの3社が、コンペ形式で契約を争っていました。このようなコンペでの重要な開発契約の場合、NASAは伝統的に2社と契約を結ぶことで、互いの開発を促進しつつ、一方の開発に遅延や問題が生じたときのためにもう一方がバックアッププラントして機能するようにしていました。ところが、今回の契約ではNASAは契約をSpaceX1社に与えたことから、Blue Originは米国政府説明責任局(GAO)に抗議を行いました。しかしGAOはこの講義を却下、Blue OriginはNASAに対して開発予算29億ドルのうち20億ドルの受け取りを放棄し、ベゾス氏が自己負担するとまで提案しましたが、そんな提案が受け入れられるわけもなく、連邦請求裁判所への訴訟に至っていました。

Source:CNBC